NBAとNBPAの間でのばしのばしになっていたCBA合意がついに達成しました!2020-21シーズンは12/22に開幕します。
以下、基本的なNBAスケジュールです。
・11/18:ドラフト
・11/20:フリーエージェンシー開始 18:00 ET
・11/22:フリーエージェンシー契約開始 12:01 ET
・12/1:トレーニングキャンプ開始
・12/22:シーズン開幕
次に決めなければいけないのは、具体的なスケジュール(契約した選手をトレードできる日やトレードデットラインなど)と、コロナ感染がおきた場合の規定などはこれからのようです。クラスターが発生した場合隔離期間はどれくらいになるのか、中止された試合はいつ振りかえされるのか等かなり流動的な状態です。そのためNBAは、様子をみながらスケジュールを前半と後半にわけて決めて行くような話も出ています。
サラリーキャップ
今出ているサラリーキャップの詳細です。
[icon name=”dribbble” class=”” unprefixed_class=””] 昨シーズンと同じ約109.1億円で、タックスラインは約132.6億円で合意 [icon name=”dribbble” class=”” unprefixed_class=””] 現在のCBA中は上昇率は最低3%/年で最高10%までアップ。3%の場合、2021-22のキャップは約112.41億円になり、元々の予定からは約9億円の減少。 [icon name=”dribbble” class=”” unprefixed_class=””] エスクローは10%だが、それ以上必要であれば、それは今シーズンと次の2年間のトータル3分割できる。選手たちは1年で20%以上のエスクローが取られることはない。
(これは選手たちがオーナーから3年間ローンを借りているのと同じような状態になります) [icon name=”dribbble” class=”” unprefixed_class=””] チームはもともとのタックスでサラリーを計算していたため、タックスがチームに与える影響が大きい。2021年は、BRIが減った割合だけタックスが免除される。例えば、もしBRIが予想の8450億円から約5900億円に減った場合は30%の損失になるので、タックスも同じ分の30%割り引かれる。具体的には約60億円のタックスは約42億円になる。
このタックス救済措置の具体例としてウォリアーズをあげる。ウォリアーズには約17.2億円のトレード・エクセプションがあり、それをフルで使えばタックスは約149億円になるが、この救済措置により、約45億円が引かれて約104億円となる。
(これはウォリアーズに有利という人もいますが、売上が減少してキャップとタックスラインが減る中で、同じだけタックスを払う方がフェアではないでしょう)
今の所、ウォリアーズ、ネッツ、セルティクス、シクサーズがタックスチームです。
以上が現在出ている情報になります。
この3%だけのサラリーキャップ上昇で最も影響を受けるのが、マブスとヒートでしょう。両チームとも来年のFA市場でヤニス獲得を狙っていますが、3%だけの上昇だと今年はMLEを使って複数年契約をしないなどの影響が出てきそうです。
また、売上がない中で、サラリーキャップの3%の上昇率よりも契約している選手のサラリーの上昇率(5~8%)が高いので、スモールマーケットのチームへの影響も気になります。特に再建するであろうサンダーのクリス・ポールの巨大契約はやっかいだと思います。バイアウトするという噂も出ていましたが、どうなるのでしょうか。この数年を見越してサラリーを減らすためのトレードが多くなりそうですね。
いずれにしても、時間がまったくないので忙しいオフシーズンになりそうです。
参考サイト:NBA, players’ union research agreement on amended CBA, with free agency set to begin Nov. 20
サムネイル画像:Photo by Kim Klement/USA TODAY