NBAオフシーズン by ザック・ロウ

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ESPNのザック・ロウが、オフシーズンのトレード市場やドラフトについて書いた記事がおもしろかったので簡単にまとめました。これから怒涛のトレード、ドラフト、FAになりますが、これらの前情報を抑えておけば、オフシーズンもより楽しいものになると思います。まずは、多くの球団の未来を決めてしまうMVPのヤニスの契約延長の話題からです。

ヤニス・アデトクンボ

ヤニスは来シーズン開幕前に5年のスーパーマックス契約延長が可能。そのサラリーは約220~約250億円(キャップ次第)になります。ヤニスのマックスはシーズン中には契約ができないため、ヤニスはバックスがどうなるかの様子見ができません。ヤニスも決断を迫られます。

  ヤニスがバックスと再契約した場合:5年で約220~約250億円
他チームとの契約:4年で約140億円~約160億円

 

ヤニスは今契約して、1年後にトレードを求めることもできる。

 

ヤニスの決断は、2021年のラプターズ、ヒート、マブスの計画と今月のFAに影響を与える。  

 

バックス

コロナで先行きが不透明な中、バックスはNBAでも数少ないタックス入りも辞さないチームです。ヤニスをキープするために優勝できるようなチームづくりに責められています。もしヤニスが契約延長をしなくても、バックスはヤニスをトレードせずにそのままシーズンを終えるでしょう。

  キングスのRFAのボグダン・ブログドンを気に入っている。彼はサイン&トレードで獲得でき、そのためにハリソン・バーンズのサラリーも受け入れるシナリオも検討している。

 

バックスがリアルにキングスと交渉しているかは不明。

 

また、バックスはヴィクター・オラディポも狙っている。しかし、彼の契約は今年で最後なので、彼のためにアセットを手放すことはできないだろう。

 

バックスがオラディポやジュルー・ホリデーのトレードでオファーできるのは、エリック・ブレッドソーやドンテ・ディヴィチェンゾ、サラリーフィラーと1stラウンドピックを1つか2つだ。ペイサーズはブログドンとブレッドソーのバックコート再結成には興味ないだろう。そうなると、バックスはトレードに関わる3つ目のチームを探さなければいけない。

 

バックスがトレードで1stラウンドピックを出しすぎるのも問題になる。ヤニスが出て行く可能性も考えて、バックスは控えのプランを用意しておかないといけないからだ。

 

バックスとサンダーは、クリス・ポールのトレードの話すらしていないようだ。

 

 

ラプターズ

ヤニスを狙っているチームその1のラプターズは、来年度のキャップを意識しながらのオフシーズンを迎えます。

  ラプターズは、フレッド・ヴァンヴリート(以下FVV)と再契約、イバカと1年のバルーン契約、OG・アヌノビーの契約延長をしても来シーズンに十分なキャップがある。ノーマン・パウェルの約11.6億円のプレーヤーオプション次第だが、ヤニスのためのキャップは1回動くだけで空けられる。

 

ニックスとピストンズはFVVを狙っているが、彼に約20億円を払うかは不明。

 

ピストンズは要らないサラリーを引き受けてドラフトピックを集めるようだ。  

 

(Photo by Frank Gunn/CP)

ヒート

ヤニスを狙っているチームその2のヒートもキャップは約億円ありますが、来年ヤニスのためのキャップは空けておきたいところです。

   ヒートはゴーラン・ドラギッチとジョー・クラウダーと再契約したいが、来年のヤニス獲得のチャンスは逃したくない。そうなるとバムの契約延長も来シーズンにまわさないといけない。バムとヤニスのエージェントは同じオクタゴンのエージェントだ。ドラギッチは1年のバルーン契約で、クラウダーはMLEの約9.3億円の複数年契約。いざとなればキャップをあけることができるだろう。

 

(Photo by Jim Poorten / National Basketball Association / Getty)

マブス

ヤニスを狙っているチームその1のマブスの展望です。

   ルカとヤニスのコンビが結成すれば、他の29チームにとっては悪夢になる。マブスはトレードすればヤニスに必要なキャップを空けられる。マブスは3人目のスターを探している。トレードでなら良い選手を獲得できるが、今年はトレードでそんな良い選手が得られるとは思えない。

 

ルーディー・ゴベアーがマブスへトレードされるというアイディアも聞いた。ゴベアーはスーパーマックスの権利を得ている。ゴベアーとポージンギスで約65億円を払い、ポージンギスがCではないのは最適なラインアップとは言えない。

 

バックスがマブスとヤニスのサイン&トレードをする場合、再建のバックスはゴベアーを欲しがるだろうか?バックスはポージンギスの方を選ぶだろう。

 

オラディポはどうだ?オラディポは、マブスの来年のキャップスペースを傷つけずに今年のマブスを助けられる。マブスにはトレードアセットとして、No.18ピックと手頃な契約がある。 

 

(Image by Fadeaway World)

ジャズ

ここからヤニスから離れます。ジャズのルーディー・ゴベアーはDPOYを獲得しているので、スーパーマックス契約延長が可能です。そうなると5年で約224億円の契約になります。同時にドノヴァン・ミッチェルの契約延長もあり、ベンチのクラークソンとの再契約も望まれています。新オーナーのライアン・スミスが金持ちとはいえ、コロナでチケット売上のない中でジャズはゴベアー契約延長をどうするのかが注目されています。

    ジャズとゴベアーは今のサラリーとスーパーマックスの間に落とし所を見つける。4年で約135億円とインセンティブあたりではないか。彼は今28歳なので、これなら彼のプライムを確保できる。

マジック

    マジックは、エヴァン・フォニエがオプトインしても問題ないそうだ。彼のトレードで何が得られるか調査するだろう。 昨年はネッツがアーロン・ゴードンに興味を持っていたが、それもなくなっただろう。

 

ゴードンはブレイザーズにはメイクセンスだが、それで得られるのはマコラムやザック・コリンか?マジックにはすでにヴチェヴィッチ、バンバ、アイザックがいる。 

 

(Photo by Bob Donnan-USA TODAY Sports)

セルティクス

セルティクスの現在のサラリーは約142.4億円で、3つのドラフトピックを含めると約145.8億円になります。いずれにしてもタックスの約132.6億円は超えてしまっています。そのため、大きな切れる契約(約34.1億円)を持っているゴードン・ヘイワードをどうするのか注目されています。

    セルティクスがNo.14、26、30をトレードしてムーブアップしたいと考えているのには驚かない。通常多くのピックを持っているチームは何でも調査する。

 

セルティクスは約34億円のゴードン・ヘイワードを高く評価している。ジェイソン・テイタムのマックスがはじまると、セルティクスはタックスに入る。ヘイワードがオプトインしてFAで出て行った方が、オプトインからのトレードでまた長い契約が入ってくるよりも良さそうだ。ヘイワードはオプトアウトしてキャップルームがあるチームと契約するか?キャップがあるほとんどすべてのチームが悪い。 

 

その他

ラリー・ナンスの名前がよくあがってくる。シュルーダー、クリス・ポール、ガリナリもだ。シュルーダーの人気が上がっている。

 

ニックスは、RJ・バレットとミッチェル・ロビンソンをトレードに出したがっていない。

 

ウォリアーズはNBAに、ラグジュエリー・スイートに高い料金を払っている観客たちを試合に入れていいか打診している。

 

 

ジュルー・ホリデー、ヴィクター・オラディポ、そしてブラッドリー・ビール

このホリデー、オラディポ、ビールの3人のガードを巡ってはいろいろな噂が飛び交っています。ザックがこの3人の噂についてまとめました。

    今ホリデーとオラディポを狙うか、それともブラッドリー・ビールがアベイラブルになるのを待つか?待ちに入ると誰もとれないリスクも出てくる。

 

    来シーズンで契約が切れるオラディポは、ペイサーズと契約延長ができる。1年で約25億円で4年だ。

 

    ニックスはもうオラディポには興味を持っていない。ネッツにも注目しているが、ネッツがオラディポのためにキャリス・レヴァートを手放すとしたら驚きだ。

 

    ウィザースはビールがトレードを望むまでトレードをする気はないだろう。とは言え、ライバルたちは諦めたわけではない。プレーオフチームの何チームかは、ドラフト10位に入っているチームに連絡して、どのようなトレードできるかを調査している。

 

    ホリデーとビールの賭けは、ナゲッツ、ウォリアーズ、ネッツを中心に動いている。そこにホークス、ヒート、マブスも入るかもしれない。

 

ホークスはNo.6ピックを使ってホリデーをトレードで獲得しようとしているが、それだけでは足りないだろう。

 

ヒートがホリデーのトレードにタイラー・ヒィーロを含めるとしたら驚きだ。

 

マブスにはペリカンズが興味を持つような選手がいない。

 

ペリカンズはホリデーをキープしてもいいだろう。ホリデーは30歳なので、今の契約が切れたら大きな契約をもとめるだろう。

 

ナゲッツはホリデーのためにゲーリー・ハリスをトレードできるが、マイケル・ポーターも入れないと無理だろう。ホリデーを得ると、ナゲッツはグラント、ミルサップ、プラムリーの3人のうち2人とは再契約できない。ウィザースはビールよりも5歳若く6-10でシュートができるポーターをオファーされた時にどうするか?

 

ホリデーは、キャリス・レヴァートよりもケヴィン・デュラントとカイリー・アーヴィンにフィットする。ホリデーは、エリートなディフェンダーでボールを必要としない。KDはホリデーもレヴァートも公に褒めている。もしネッツがホリデーを得るなら、タックスのために他の選手も出す必要があるだろう。逆にペリカンズは、レヴァートがザイオンとイングラムにフィットすると思うだろうか?   

 

 

ドラフト

ドラフトでもトレードで選手が動きます。今年はどのような噂があるのでしょうか。

    ウルブスとウォリアーズはピックをトレードしてオールNBAレベルの選手の獲得を模索しているが、それは簡単なことではないだろう。ビールのウィザース、ブッカーのサンズ、シモンズのシクサーズもまだ彼らをトレードには出さないだろう。

 

    ウォリアーズは、No.2ピックとウィギンスをペリカンズのNo.13とホリデーとのトレードをオファーできるが、ウィギンスはザイオンとイングラムにフィットするのか? 

 

    ジャレット・カルヴァーのトレードが噂になってきたが、ウルブスはブロックバスターのトレードでないと彼を含めないだろう。またウルブスは、ネッツからのNo.17ピックとジェームズ・ジョンソンの切れる契約がある。ガリナリのサイン&トレードはあるか?サンダーはもっといいオファーを受けるだろうが、No.17ピックは魅力的だ。

 

      ホーネッツにビックが必要なのは明らかだ。ホーネッツはウルブスのNo.1ピックに、No.3、マイルス・ブリッジス、マイルドにプロテクトした1stラウンドピックをオファーできる。だが、このドラフトのNo.1にそれほどの価値があるだろうか?オコンウでも大丈夫だと思う。それにホーフォードやターナーも狙える。 

 

      ブルズ(マーカネンまたはカーターとNo.4ピック)とウォリアーズ(No.2ピック)のトレード・アイディアには驚きがあったが、そのような話が出たことは聞いたことがない。ブルズはマーカネンとカーターがビリー・ドノヴァンのもとで成長するのを見たがっている。

 

    2013年に、ナゲッツがゴベアーになるピックをトレードしてから、チームが1stラウンドピックをキャッシュとトレードしたことはまだない。1stラウンドの遅い順位のチームが、未来の同じ順位のチームとピックをトレードするか?今年は2ndラウンダーが金で買われるだろう。  

 

 


参考サイト:Giannis Antetokounmpo’s future, All Star trades, the NBA draft and everything else to watch this offseason
サムネイル画像:Photo by Melissa Rawlins / ESPN Images