2020-21シーズンのトレード情報と展望

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今シーズンはプレーイン争いが激しく、カンファレンス12位までチャンスがあります。
そのため、プレーオフ・プッシュや優勝のために戦力補強/現状維持を目指しているチームがある一方で、
この10年で最高と言われているドラフトのためにタンクをしてしてくるチームが出てきそうです。

The AthleticのShamsとサム・エイミック、The RingerのKOC、Yahooのクリス・ヘインズからのトレード情報をまとめました。

トレード情報

セラー:

売り手です。チームは様々な理由でトレードをしようとします。再建のためだったり、タックスをかわすためだったり、中には自分のキャップルームを売って要らない選手のサラリーを引きるける代わりに指名権を要求するためだったりします。ここではそのようなトレード理由があるチームをまとめて「セラー」と呼んで行きます。

今シーズンは、どのチームがセラーになるのでしょうか。

 

デトロイト・ピストンズ

ベテランのデリック・ローズをニックスにトレードして、ブレイク・グリフィンをバイアウトして再建に振り切りました。
これから若手中心で戦うことになります。

そのため、ベテランシューターのウェイン・エリントンは安い契約(約1.6億円)が今年までということもあり、多くのチームから興味を惹かれているようです。ピストンズは彼に2巡目指名権を求めているそうです。

 

クリーブランド・キャヴァリアーズ

キャブスの中心選手は、コリン・セクストン、ダリアス・ガーランド、ジャレット・アレン、イザック・オコロの4人になります。それ以外の選手はオファーの内容次第では得られそうです。

今確実に売りに出されているのは、今年で契約が切れてオフシーズンにはFAになってしまうアンドレ・ドラモンド、それに若手の成長曲線とは合わないケヴィン・ラヴです。

ドラモンドとラヴ (Photo by Jason Miller/Getty Images)

アンドレ・ドラモンドには、ラプターズやブルズが興味を持っていると言われていますが、彼の約28.7億円のサラリーにマッチするのはむずかしいため、バイアウトされる見方が多く、そうなると、レイカーズ、ネッツ、ラプターズら優勝候補が獲得競争に乗り出すようです。ニックスは彼がバイアウトされてFAになった場合、キャップルームを使って彼に複数年契約のオファーができるか検討しているとのことです。

ジャヴェル・マギーは今バイアウトを求めていないそうですが、ネッツが興味を持っているとのこと。彼のサラリーは約4.2億円なので、トレードしやすそうです。

セジ・オズマンにはウォリアーズが興味を持っているとの噂もありました。

キャブスの選手の中でも特に問い合わせが多いのがラリー・ナンスだそうです。ナンスはスモールボール・センターもプレーでき、守備も良いです。スリーも37%とまずまずで、オフェンスではスペースもつくれます。サラリーが約11.7億円の彼には、セルティクス、ヒート、マブス、ペリカンズ、シクサーズ、ウルブスが興味を持っているとのこと。

ナンス (Photo by David Richard)

トウリーン・プリンス、デリーも動かされるかもしれません。

 

ヒューストン・ロケッツ

現在18連敗中ですが、このままタンクするでしょう。理由はロケッツがトップ4に入れば今年のドラフト1巡目指名権をキープできるからです。再建を始めるなら早い方がいいでしょう。しかも今年ドラフト上位5位は素晴らし才能揃いだそうです。

PJ・タッカー:
約7.9億円で契約は今シーズンまで。

タッカーはロケッツにずっと契約延長を希望していましたが、彼を安く使いたいロケッツはずっと無視をし続けてきました。タッカーがいなければ、オールスウィッチ・ディフェンスはできなかったので、彼の価値はMLEよりも高いはずです。それに応えなかったロケッツに苛立ってトレードを要求していました。

ロケッツは、タッカーの見返りに若い選手を欲しがっているそうです。または、1巡目指名権か3つの2巡目指名権を欲しがっているそうですが、あるGMによると「もし彼らが一巡目を得られていれば、彼はすでにトレードされている」とのことです。1巡目はきびしいですね。来年FAになるので、レンタルになるかもしれないタッカーにどれだけのオファーをするか注目です。

タッカーに興味を持っていると伝えられているのは、バックス、ヒート、ナゲッツ、レイカーズ。しかし、リーグの70%が彼のトレードの問い合わせをしたと言うソースもいるそうです。ネッツはタッカーに興味を持っていたそうですが、もうタッカーの市場には出ていないそうです。

→結局、バックスから1巡目指名権2つと若手のウィルソンにオーガスティンを得てトレードをしました。その1巡目指名権のうちの2021年の指名権ですが、ロケッツの2巡目指名権とのスワップになっていて、最終的な順位はあまり変わらないでしょう。おもしろいのはロケッツが持っていたバックスの2022年の指名権をバックスに返し、それで2021年の1巡目指名権と2023年の1巡目指名権に変えました。1巡目指名権は2年連続でトレードに出せないためです。

バックスにトレードされたタッカー (Photo by Mike Ehrmann/Getty Images)

もしタッカーが機能すれば、双方がハッピーになれる再契約をして欲しいです。

 

ヴィクター・オラディポ:
サラリーは約21億円で、タッカーと同じように契約は今年まで。

オラディポ (Photo by Raj Mehta/USA TODAY Sports)

ジェームズ・ハーデンをトレードした時は、レヴァートよりもオラディポでの方が優勝争いに参加できると思っていたそうです。しかし、オラディポの調子も手術前の状態とは言えず、オフシーズンにFAで歩かれてしまうであろう彼は今のうちにトレードしてアセットに変えておきたいところでしょう。優勝候補のチームは、オラディポの3ヶ月のレンタルにいくら出すでしょうか。

オラディポには、ニックス、ヒート、ウォリアーズが興味を持っていると言われています。もしトレードできなければオフシーズンにサイン&トレードを狙うのではないかとのこと。

他にもエリック・ゴードンがいますが、膝のケガで4~6週間離脱のため今シーズンのトレードは難しいそうです。

2wayウィングのダニュエル・ハウスベン・マクレモアスターリング・ブラウンジェエショーン・テイトもいます。

クリスチャン・ウッドとケヴィン・ポーター以外は交渉次第で取れるのではないでしょうか。

ジョン・ウォールはサラリーが41億円と高い上に、今シーズン中に左膝の関節鏡視下手術を受けるそうです。それは手術をした膝と同じ膝だそうで、ゴードンと同じようにトレードはきびしそうです。

ロケッツは、ファイヤーセールをすると予想している人もいます。

 

サクラメント・キングス

16勝24敗とプレーイン争いからはずれつつあります。新しくGMになったモンテ・マクネイヤーは売り手モードに入るのではないでしょうか。23歳のディアーロン・フォックスと21歳のタイリース・ハリバートン以外はオファー次第では売られるでしょう。

キャリアでもベストシーズンを過ごしているハリソン・バーンズにはセルティクスが興味を持っていると言われています。ハリソン・バーンズのサラリーは今年は約22.2億円ですが、来シーズンは約20.3億円、再来年は約18.4億円とデクラインして行くので、トレードしやすいですね。

バーンズ (Photo by Cary Edmondson/USA TODAY Sports)

しかし、キングスは今彼をトレードするモチベーションはみんなが思うほど高くなく、1巡目後半の指名権と若い選手では足りないと言っている人もいます。少しでも多くアセットを取るための情報戦でしょうか。

ストレッチ4のネマニャ・ビェリツァは、契約が今年まででサラリーは約7.1億円とトレードしやすい選手です。キングスは少なくとも彼を2巡目指名権に変えておきたいところでしょう。彼には、シクサーズ、ヒート、ウォリアーズ、バックス、セルティクス、ペイサーズが興味を持っているとのことです。

ビェリッツァ (Photo by Will Newton/Getty Images)

キングスは、マーヴィン・バグリーのトレードにもオープンだそうです。しかし、2022-23シーズンの約14.7億円のクオリファイン・オファーが大きすぎると見る人たちもいます。ケガが多く、守備の懸念があるバグリーですが、父親の望むようにトレードされるのでしょうか。

あまり使われていないCのハッサン・ホワイトサイドにはレイカーズが注目をしているようです。ホワイトサイドはミニマム契約なのでバイアウトしやすいでしょう。トレードというよりもバイアウト候補です。

スターティング・センターのラショーン・ホームズの契約も今年まで。サラリーは約5億円です。もし彼がキングスに帰ってくる気がなく、FA市場を試したいようなら、彼もトレード市場に出されるでしょう。

バディー・ヒールドのサラリーは約24.7億円で残り合計が3年で約62.5億円と高いですが、オファー次第では売られるでしょう。ただ、サラリーマッチが大変です。あるとすれば、シクサーズのダニー・グリーンとマイク・スコット(キングスは若いファーガソンを望むかもしれません)と指名権のトレードでしょうか。

ただ以下のような情報もあります。

 

メンフィス・グリズリーズ

スポットアップ3が撃てるゴーギ・ジェンは約17.3億円の切れる契約を持っています。グリズリーズは来年キャップを開けたいチームに彼を売り込むでしょう。来シーズンはまだキャップがあるので、それほど彼のトレードを焦っている訳ではなさそうです。

ジェン (Photo by Justin Ford/USA TODAY Sports)

ニューオリンズ・ペリカンズ

一時は、ロンゾ・ボールのトレードの話が出ていましたが、彼の調子が戻り、トレード話は消えたようです。シーズンを終えればRFAになりますが、キャップも約15億円あるのでペリカンズはサラリーマッチをしそうです。ただ、それよりも多いオファーシートを受けた場合はわかりません。ニックスが彼を狙っているとの情報もあります。

ボール (Photo by Alex Goodlett/Getty Images)

他にRFAなのは、ジョッシュ・ハートニコロ・メリです。彼らをどうするのかにも注目です。

他には若手ガードをデベロップしたいペリカンズのフロントは、ニキーリ・アレクサンダー=ウォーカーとカイラ・ジョーンズのプレー時間を確保するためにJJ・レディックを売りに出しているそうです。レディックの家族はブルックリンにいるので、近くのチームのネッツ、ニックス、セルティクス、シクサーズらにトレードするのではないかと言われていましたが、今はどうなっているしょうか。

トレードシナリオとして、シクサーズのマイク・スコットとテレンス・ファーガソンに2巡目指名権をつけてもらえれば、レディックのシクサーズへのトレードもありだと思います。しかし、レディックは契約が今年までなので、バイアウトの可能性もあります。シクサーズはそれを見越してわざわざトレードしないかもしれません。

レディック (Photo by DAVID GRUNFELD)

エリック・ブレッドソーは市場に出されているそうです。しかし、サラリーが約16.8億円あり、その後も約18.1億円のサラリーが残っているので、あまり需要はないとのこと。

 

シカゴ・ブルズ

新GMのアートゥラス・カーニソヴァスはドラフトもでしたが、なかなかトレード情報が入ってきませんね。サディアス・ヤングはトレードしないと他チームに伝えているそうで、これが意味するものは、ブルズはプレーオフを目指すということです。サラリーが高くサラリーマッチしにくいオット・ポーターはバイアウト候補でしょうか。

ヤング (Photo by Charles Rex Arbogast/Associated Press)

また、オフシーズンにRFAになるラウリ・マーカネンをどうするかにも注目が集まっています。ヤングのサラリーを入れても来シーズンのキャップは約20億円あるので、焦ってはいないかもしれません。さすがに高額オファーシートはないと思うので、マッチするつもりなのかもしれません。

マーカネン (Photo by Dylan Buell/Getty Images)

オーランド・マジック

フロントラインが混み合っています。特に、アイザックが復帰すれば、アーロン・ゴードン、バンバ、オケケ、アミヌ、ケン・バーチらがいるので整理しても良いのではないでしょうか。

アーロン・ゴードンにはウルブスが興味を持っていたと言われていました。他にはロケッツ、マブス、ウォリアーズ、ブレイザース、ペリカンズ、ナゲッツが興味を持っていると言われています。

ゴードン (Photo by Jerome Miron / USA Today)

ゴードンのサラリーは今シーズンは約18.1億円ですが、来シーズンは約16.4億円と下がり、2022年にはFAになります。サラリーが下がっていくのでトレードしやすい契約になっています。それでも来年MPJにもルーキー・エクステンションを払わなくてはいけないナゲッツは引き気味だとのこと。

マブスはゴードンにドワイト・パウェルをオファーしているそうです。ペリカンズのゴードンへの評価は高いそうです。ロケッツもオラディポをゴードンに変えるのを狙っているようです。ピストンズも問い合わせをしたとのこと。ダークホースはブレイザースだそうです。ゴードンが足首捻挫をする前は、ウルブスとはルビオを中心としたトレード直前まで行っていたようです。アーロン・ゴードンは今高値で売れそうなので、トレードはありそうですね。

契約が今シーズン限りのエヴァン・フォーニェ(約17.1億円)もなんらかのアセットに変えたいところでしょう。マジックは彼で2巡目指名権を得られると言われています。例えあと3ヶ月のレンタルだとしても、どんなシステムにもフィットして守備もそこそこできるので、優勝を狙うチームで活きると思います。サラリーマッチもできるシクサーズやセルティクス、マブスはどうでしょうか。ホーネッツが興味を持っていると言われています。

フォーニェ (Photo by Reinhold Matay/USA TODAY Sports)

オールスターのニコラ・ヴチェヴィッチには、セルティクス、ホーネッツ、ヒート、スパーズ、セルティクスが興味を持っていると言われています。マジックは、スターティング・プレーヤーと複数の1巡目指名権を要求しているそうです。彼の契約は約26億円、来年は約24億円、再来年は約22億円と下がっていきます。セルティクスが彼にオファーをしたようですが、マジックの設定に届かなかったそうです。

テランス・ロス(約13.5億円)はナゲッツが興味ありとのこと。ロスのサラリーも来シーズンは約12.5億円と下がっていき、再来年は約11.5億円になります。シクサーズ、マブス、ナゲッツ、バックスがペリメーターの助けを必要としていると言われ、彼に興味を持っているそうです。

 

オクラホマシティー・サンダー

エクセプションが多く残っていて、この枠を売ってドラフト資産や若い選手を集められます。残っているトレード・エクセプションは…

約27.5億円(アダムス)
約12.8億円(アリーザ)
約10.1億円(ガリナリ)
約7.3億円(ウーブレ)

サンダーには、優勝候補にとって手堅い補強ができる選手が2人います。

1人はジョージ・ヒル。約9.5億円と契約もフレンドリーで、プレーオフの経験も多く、オフェンスもディフェンスも安定感をもたらしてくれます。ヒルの来シーズンのサラリーは約10億円のパーシャル・ギャランティー。クリッパーズが興味を持っているそうです。

ヒル (Photo by Zach Beeker/NBAE via Getty Images)

もう1人はトラヴィス・アリーザです。彼は3&Dでレブロンやカワイも守れるので、需要は高いと思います。契約は約12.8億円。

アリーザ (Photo by Sean Meagher)

結局アリーザは、ヒートに2027年の2巡目指名権とマイヤース・レナードとトレードされました。キャップルームを使うことも出来ましたが、レナードのサラリーはガリナリのTPEを使って吸収したそうです。そうすれば新しく約12.8億円のTPEがつくれて、試用期間はあと1年以内になります。

また、再建のタイムラインには合わないアル・ホーフォードも出したいでしょうが、約27.5億円の契約がネックになっています。

 

アトランタ・ホークス

オーナーのトニー・レスラーからプレーオフ進出を命じられているホークスは、現在イースト6位。普通ならバイヤーですが、売る選手もいます。

それはシーズンが終わればRFAになるジョン・コリンズです。彼はシーズン前に約90億円のルーキー・エクステンションを断り、約100億円規模の契約を求めているそうです。彼は、今年のトレードで最大のアセットリターンを生み出せる選手だと言われています。

このままだと彼を失うリスクもありますが、ハンターの成長も著しく、ルーキーのオコンウのプレー時間も確保したいところなので、彼が高く売れる内に売ってしまっても良さそうです。

コリンズに興味を持っていると言われているチームは、ウルブスとセルティクスです。

コリンズ (Photo by Todd Kirkland/Associated Press)

また、トニー・スネルの約12億円の切れる契約があります。

 

シャーロット・ホーネッツ

今シーズンRFAのデヴォンテ・グラハムをどうするのか?最近膝のケガから復帰しましたが、ラメロ・ボールの素晴らしい活躍でベンチスタートになっています。ホーネッツは彼を市場に出していて、オファー次第ではトレードしそうです。

グラハム (Photo by Jacob Kupferman/Getty Images)

マリク・モンクも来年はRFAです。

また、センターのコーディー・ジラーも契約が今年までです。来年キャップルームが約22.7億円あるので、焦ってトレードしなくても良さそうです。ただビックの層が薄いので、補強はしたいですね。

キャブスのジャヴェル・マギーと今年で契約が切れるビヨンボのトレードはありだと思います。ロブを放り投げれるマギーはラメロとの相性も良さそうです。ジョン・ホリンジャーが提案するように、ジョン・コリンズのトレードもありかもしれません。

このように、割と動かせるアセットがあるので、プレーオフを目指してトレードで動くかもしれません。

 

ニューヨーク・ニックス

今年大健闘しているニックスですが、まだサラリーキャップに約15億円残っています。これを売りに出して、タックスをかわしたいチームやタックスを軽減したいチームから大きな契約を引き取る代わりに指名権を得ることもできます。いわゆるサラリーダンプですね。

例えば、シクサーズにはプレーしていないテレンス・ファーガソンやトニー・ブラッドリーらがいます。

トレード候補はオースティン・リヴァース。彼はすでに試合に出ておらず、それはトレードのためにケガをさせないためだと言われています。リヴァースのサラリーは約3.5億円で、来年もノン・ギャランティーなので、チームも手を出しやすそうです。優勝候補、またはプレーインチームのセカンドチームの即戦力になれるでしょう。

リヴァース (Photo by Niko Rodriguez/NYKnicks.com)

来シーズンもキャップルームが約50億円あり、トレードで焦りはないようです。

 

サンアントニオ・スパーズ

ラマーカス・オルドリッチデマー・デローザンルーディー・ゲイトレイ・ライルスパティー・ミルズがオフシーズンにFAになります。そのため多くのチームから問い合わせを受け付けているようです。

デマー・デローザンとの契約延長の話は出ていないそうです。

ラマーカス・オルドリッチ:
キャリア現時点で5でしかプレーできないですが、守備に不安があります。すでに5~6チームとトレード交渉をしているそうですが、彼の契約は約24億円と大きいため、サラリーマッチがむずかしい+3ヶ月レンタルになる可能性大なので、トレードはむずかしいでしょう。バイアウトならヒート、ブレイザース、セルティクスが興味を持っていると伝えられています。

オルドリッチとデローザン (Photo by Darren Abate/Associated Press)

また、今年のスパーズのサラリーは約131.3億円とタックスギリギリなので、上記の選手をトレードするにしても、サラリーマッチで彼らのサラリーを超えてのトレードはしないはずです。むしろ、トレードを利用してサラリーをさげてくるのではないでしょうか。

 

ミルウォーキー・バックス

タックスを約1.8億円超えています。そのため、タックスをかわすなら、約4.5億円のDJ・ウィルソンをトレードしなければいけません。キャップが残っているニックスにそのサラリーを吸収してもらう代わりに、2巡目指名権を差し出すなどのトレードが考えられます。

→これは結局、タッカーのトレードとクレイグのトレードでタックスを交わす動きを見せました。守備で貢献できるタッカーを得ると同時に、タックスまで避けられました。タックスまで約1.3億円です。ロスターが13人になったので、あと1人バイアウトでミニマム契約を狙うのではないでしょうか。

もし良い選手の取り合いになった場合、バックスはハードキャップなのでタックスさえ払う気があれば、あと約4.2億円くらい使えます。「くらい」というのはホリデーのボーナスが不明なのでそれくらい見積もっておけばハードキャップからはみ出さないだろうという意味です。

タッカー獲得はスウィッチをしはじめたバックスにとって、大きな補強だと思います。エンビードとはやりあえないでしょうが、イーストの強豪チームにいるバムやシアカムやグリフィン、グリーンらとマッチアップすることができ、ヤニスの負担を軽減できます。ウェストのADやイバカにもマッチアップできるでしょう。試合をクローズするのは、ホリデー、ミドルトン、ヤニス、タッカーを中心にマッチアップ次第で変えていくのではないでしょうか。

バイヤー

トレード市場での補強を狙っているチームをあげていきます。この中には市場に出してもいい選手がいるチームもありますが、どちらかというと補強をしていきたいチームとしてこちらに分けました。また、トレードが厳しいですが、バイアウトでの補強を狙っているチームも入れています。

ボストン・セルティクス

ゴードン・ヘイワードのトレードで得た28.5億円のTPEがありますが、ハードキャップなので19.5億円しか使えません。
控えの層が薄いので、とりあえずどのポジションも補強したいところでしょうが、優先順位的には4の補強をしようとしていようです。

ハリソン・バーンズ:
キングスのハリソン・バーンズに興味を持っているようです。彼のサラリーは約22.2億円なので、そのまま彼のサラリーをTPEで吸収しようとするとハードキャップを超えてしまうのでできません。なので、バーンズのをトレードするには、少なくても約3億円分のサラリーを出さなくてはいけません。

しかし、それではタックスを超えてしまいます。来シーズンからテイタムのマックスも入ってくるので、リピータータックスを避けるためにも今シーズンはタックスは避けたいところでしょう。

そうなると、約7億円分の選手をトレードで出さなければいけません。約9.2億円のトリスタン・トンプソンを含めるのが一番手っ取り早いです。

そのトレードはキングスからすれば旨味はありません。キングスは若いフォックスやハリバートンと一緒にプレーできる若手も要求してくるでしょう。そうなると、数字的には約3.6億円のロメオ・ラングフォードと約3.4億円のアーロン・ニィスミスが候補になります。ただ、2人とも試合に出ていないので、キングス的にはペイトン・プリチャードか(と)ロバート・ウィリアムスの方が良いでしょう。

バーンズをトレードするなら、最低でもペイトン・プリチャードかロバート・ウィリアムスを出さなければいけなさそうです。

ちなみに、セルティクスとネッツの4人の中心選手のサラリーを比較してみると:
セルティクスのテイタム、ブラウン、バーンズ、ウォーカー、スマートの4人で約124.3億円
ネッツのジェームズ・ハーデン、ケヴィン・デュラント、カイリー・アーヴィン、ジョー・ハリスの4人で約138.7億円
約14億円の差ですね。

もしバーンズをトレードしたら、確実にタックスに突入します。このトレードはどれだけオーナーがタックスを払うつもりがあるのかにかかっています。

他には、ピストンズのビックのジェラミ・グラント、スパーズのラマーカス・オルドリッチにも興味を持っていると伝えられており、ストレッチ4を優先的に探しているようです。

また、トンプソンはラプターズが興味を持っていると伝えられています。

 

ブルックリン・ネッツ

スペンサー・ディンウィディーに興味を持っているチームがあるようです。しかし、彼はACL損傷でリハビリ中で今期復活はないでしょう。来シーズンはプレーヤー・オプションなので、実質FAです。今年プレーできない選手のレンタルはどのチームもできないでしょう。

ディンウィディー (Photo by Elaine Thompson/AP)

ネッツは守備要員を探していると言われ、リバウンド力があるアンドレ・ドラモンドのバイアウトに参加するのではないかと言われています。タッカーのトレードも検討していたようですが、今は手を引いているようです。

現在のサラリー総額は約165,2億円。エプロンからは約26.3億円出ています。それでもまたタックスペイアー・MLEが残っているので、動くならバイアウト市場かもしれません。

 

ミネソタ・ティンバーウルブス

ウルブスはパワーフォワードを探しています。

ホークスのジョン・コリンズやマジックのアーロン・ゴードンの名前があがっています。特にゴードンに関しては、彼が足首捻挫する前はルビオとのトレード直前までいったようです。

若い選手をプレーし出したので、エド・デイヴィスリッキー・ルビオホアンチョ・ヘルナンゴメスジェイク・レイマンの問い合わせが増えているとのこと。

また、今シーズンのサラリーは約129.6億円とタックスまで約3億円とリーグ最下位のチームとしては非常に高いです。来シーズンもすでにタックスを約4.7億円超えています。そのため、サラリーダンプする可能性もあります。その場合、まだキャップルームやエクセプションが残っているニックスやサンダーを相手にすることになるでしょう。約17億円のルビオをトレードするのが手取り早いですね。

ルビオ

 

ロサンゼルス・レイカーズ

センターを探しているようです。ハードキャップでサラリーマッチも厳しいので、トレードではなくバイアウト市場の参加になるでしょう。その場合の上限は約1.6億円です。

FAのデマーカス・カゥズンズや、バイアウトされればアンドレ・ドラモンドにも興味があるとのことです。

 

ゴールデンステート・ウォリアーズ

夏にキャップスペースがないので、補強をするならトレードがチャンスです。

ボールハンドラーとウィングを探していると言われており、ロケッツのヴィクター・オラディポやブルズのオット・ポーター獲得に興味を持っているようです。2人とも契約が今シーズンまでなので、彼らをトレードする意味はないと思います。キャブスのセジ・オズマンの名前もあがりましたが、トレードするなら彼のようにサラリーが続く選手になるでしょう。

GMのボブ・マイヤーズは、未来を犠牲にしてまでも今のチームを良くするつもりはないと言っています。そのため、ワイズマンやウルブスの1巡目指名権のトレードはないでしょう。

そうなると、来年プレーヤー・オプションのケヴォン・ルーニーのトレードもあり得ます。彼のサラリーは約4.8億円。ロスターを外れてしまい、契約が今年までのブラッド・ワナメイカーと合わせれば約7億円になり、約8.7億円の選手が得られます。

ルーニー (Photo by Matt York/Associated Press)

1番の注目は、契約が今年で切れるケリー・ウーブレを巡るトレードではないでしょうか。もしウォリアーズが大型補強をするならウーブレの約14億円が必要になるので、必然的に彼の名前があがってきます。ウォリアーズはもうキャップルームがないので、タックスを払ってでも来年彼をシックスマンとしてキープするのではないかと言われていましたが、ここに来てジョーダン・プールがシックスメンのポジションを取りそうになってきました。しかしプールの数字もスモールサンプル過ぎてこれが維持できるとは限りません。相手PGをカリーの代わりに守れるのもウーブレの強みです。ウォリアーズはどうするのでしょうか?

ウーブレ (Photo by Jared C. Tilton/Getty Images)

また、クレイのDPEの約9.3億円もあります。DPEの条件にフィットする選手はタッカー、ローズ、ビェリーツァ、ライルスらがいます。現実的にはビェリーツァやライルスが狙い目だと思います。

 

トロント・ラプターズ

未来がどうなるかよくわからないチームの1つです。プレジデントのマサイ・ウジリも契約が最後ですし、ウジリが再契約するのか残るのかも不明です。カイル・ラウリーも今シーズン終了後に契約が終わるので、トレードして未来のアセットに変えてしまうのかどうかもわかりません。彼はボールをハンドリングでき、パスもシュートも守備もできるので、故郷のフィラデルフィアを本拠地にしているシクサーズにフィットしそうです。

ラウリーは、トロントで9シーズンを過ごしており、その間に優勝1回、プレーオフ進出7回、オールスター選出が6回されています。プレジデントのマサイ・ウジリはラウリーをリスペクトし、彼の考えも聞いて判断するだろうと言われています。

 

ラプターズはセンターを探していると言われています。オールスター休暇前は、センターがいないので、シアカムをセンターでスタートさせていました。イーストにはエンビードがいるので、センターを探した方が良いでしょう。すでにキャブスとドラモンドのトレード交渉をしていたようですが、サラリーマッチができませんでした。ドラモンドのバイアウトでの獲得合戦に参加しそうです。

今活躍中のノーマン・パウェルは来シーズンはプレーヤー・オプションです。オフシーズンにはFAになると思うので、今彼を売りに出してCに変えるか注目です。

 

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

シクサーズは、スコアラーとプレーメイカーを探しているようです。

ウィル・バートン、PJ・タッカー、デロン・ライト、ジョージ・ヒルを狙っていると言われています。

ザック・ラヴィーン、カイル・ラウリーのトレードには、今の中心選手(エンビード、シモンズ、ハリス)を要求されると見られていています。

しかし、ドラフト資産とトレードできるサラリー(ダニー・グリーンの約15.3億円とマイク・スコットの約5億円)があるため、ブロックバスターがあるとすれば、シクサーズがそのチームの1つになるはずです。

また、TPEが約8.2億円あり、タッカーの約7.9億円を吸収できます(*タッカーはトレードされてしまったので他の選手)

エンビードが左膝の骨挫傷で少なくとも2週間は欠場です。ダリル・モリーは誰かシーズンを少しでも手伝ってくれる選手をとるのでしょうか。

また、シクサーズのサラリーは約144億円でタックスを約11.4億円超えています!この数年、ロケッツでタックスを回避するためにトレードで苦労してきたダリル・モリーにとって、今シーズンは有意義に過ごせているのではないでしょうか(笑)。

モリーとヘッドコーチのリヴァース (Photo by John Clark)

ポートランド・トレイルブレイザース

ハードキャップのチームの1つです。

ジョージ・ヒル、トニー・スネル、ウェイン・エリントン、オットー・ポーターらの切れる契約に興味を持っているようです。気をつけなければいけないのは、タックスまで約1.8億円という事。そのため、ヒルやスネルを狙うなら、ロドニー・フッドを絡めなければいけません。

また、アーロン・ゴードンの名前もあがっています。もしゴードンがブレイザースに来るようなことがあれば、フロントコートでデリック・ジョーンズとのダンクコンテスト・チャンピオン・コンビが見れますね。

デマーカス・カゥズンズは検討しないとの事です。

ザック・コリンズはRFAです。ケガしがちな彼をどうするのでしょうか。プレーオフには復帰できるとの情報も今になって出てきています。トレードするために情報戦の一環なのでしょうか?オファー次第ではトレードを検討しても良さそうです。

 

ロサンゼルス・クリッパーズ

ハードキャップまであと約5000万円しかありません。

球団は、今のチームはとても良いコアだと思っているそうで、あまり大きな動きはないでしょう。探しているのはプレーメイクできるPGです。

なぜか試合に出ていないルーク・ケナード(ポイズンピル)かルー・ウィリアムズがトレードで出される候補だと思いますが、ルーはトレードされたら引退をほのめかしているのでトレードはないでしょう。

ルーのサラリーが使えないとなると、ジョージ・ヒルの約9.5億円にもマッチするのが厳しそうです。ドラフト資産もカツカツでトレードできる1巡目指名権もないので、大きなトレードは期待できません。

むしろ、バイアウト市場に出ていくためにも誰かをカットしてサラリーを減らさないといけません。ウェイブ候補は約3億円のパトリック・パターソンではないでしょうか。

 

マイアミ・ヒート

エクセプションがいくつか残っています。

まず、ジョー・クラウダーのトレードでつくった約7.5億円のTPEが3/22に切れます。タッカーの約7.9億円はギリはいりません。キングスのベリツァは7.2億円でハマります。

次にマイヤーズ・レナード約4.7億円のDPEが4/19に切れます。こちらはバイアウト用でしょう。(これはレナードのトレードで消滅したようです)

カイル・ラウリーの約30.5億円に対しては、ゴーラン・ドラギッチケリー・オリニクデンドリック・ナンのパッケージが交渉されているそうです。

ラマーカス・オルドリッチには、エイブリー・ブラッドリーモー・ハークレス、マイヤーズ・レナードのパッケージでサラリーマッチしようとしているそうです。またスパーズにとって魅力があるように、クリス・シルヴァ、KZ・オクパラ、指名権のいずれかを含めなければいけなそうです。

ヴィクター・オラディポの名前もあがっています。彼はオフシーズンにFAになって約33.7億円のサラリーで契約できますが、ヒートは現時点で約約25億円のキャップルームです。足りませんね。そのため、もしオラディポが欲しければトレードをしてもいいでしょう。しかし、ロケッツはロビンソンやヒィーロ、アチウワらの若手を要求してくるはずです。オラディポに約30億円の価値はないと思うのですが、どうなるのでしょうか。

ヒートに必要なのは、ガードではなくジョー・クラウダーが担っていたウィング兼4でレブロンやカワイ、ヤニスを守れる選手だと思います。ブルズのテンプル、ロケッツのタッカー、サンダーのトレヴォー・アリーザあたりが狙い目でしょう。実際にアリーザのトレード交渉はしているようです。

優勝候補の複数のチームがエイブリー・ブラッドリーに興味を持っているそうです。

ちなみに、トレードで出される可能性があるのは、オフシーズンにチームオプションのドラギッチ、イグォダラ、ブラッドリーがいます。RFAになるのはダンカン・ロビンソンとケンドリック・ナン。契約が今年までなのがケリー・オリニクです。

来シーズンのFAはあまり良い選手がいないため、ヒートがそれでもキャップルームをキープしていくのか、オリニクらの選手をアセットに変えておくのかの判断にも注目です。

下はトレード前にフロリダでワークアウトしているアリーザです。調子は良さそうなので楽しみですね。

 

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