毎年恒例になってきているThe Ringerのケヴィン・オコナーのトレード情報のまとめです。
マイアミ・ヒート
ヒートは、ラプターズのカイル・ラウリーを他のどのチームよりもトレードしたがっている。クリッパーズとシクサーズもまだ彼に興味を持っているようだ。
カイル・ラウリーはジミー・バトラーと仲が良く、もしトレードされるならヒートを希望先に指定するかもしれない。
ヒートはまた、スパーズがラマーカス・オルドリッチをバイアウトしたら彼を得る有力候補チームのひとつ。ブレイザースもオルドリッチを狙っているとのこと。
ラウリーはトレード・デットラインの日に35歳になり、PnRメイカーでオフボールでのノックダウン・シューターでもあり、ハンドオフ・アクションがあるバム・アデバヨともPnRの良いコンビになる。オルドリッチも35歳でフロントコートの得点力をあげることができるかもしれない。
それに対し、ラプターズはヒートから少なくともタイラー・ヒィーロかダンカン・ロビンソンのどちらか1人を要求するだろう。そしてラウリーのサラリーは約30億円なので、ヒートは約24億円を送り出さなくてはいけない。ゴーラン・ドラギッチは約18億円か約12.6億円のケリー・オリニクは含めなくてはいけないだろう。もし指名権も出さなければいけないなら、ヒートには1巡目が2025年とサンダーとの交渉になるが、2023年のプロテクションをなくさなければいけない。
シーズンが終わるとRFAになるダンカン・ロビンソンがが出されるのではないか。彼のサラリーは、ネッツのジョー・ハリスのような4年で約72億円が基本ラインだ。契約がまだ2年残っているヒィーロをトレードに出すのは高い代償になる。
ラウリーや他の選手のトレードをパスすることは、今年の優勝の機会を最大限引き出さないことを意味する。優勝の可能性にかけるなら、カイル・ラウリーをトレードすることになるだろう。
ニューオリンズ・ペリカンズ
ロンゾ・ボールは市場に出されている訳ではないが、彼を買おうとする試みを止めることはできない。ブルズとホークスが彼を狙っているそうだ。
ブルズはすでにサトランスキーと2巡目指名権をオファー。しかし、ペリカンズは少なくても良い1巡目指名権か若い選手を求めている。ホークスはカム・レディッシュ中心の交渉をしているようだ。
ペリカンズのジレンマは、もしボールをトレードしなければ、夏にブルズやホークスのようなキャップスペースがあるチームに高いオファーシートを出されて見返りなく失ってしまうかもしれないことだ。もちろん、サイン&トレードにできるかもしれない。
ザイオンとイングラムとボール中心のチームは勝てていない。それなのにボールの大きな契約にコミットをするのか?
アトランタ・ホークス
ジョン・コリンズには、セルティクス、キングス、マーヴェリックス、ピストンズ、ウルブスからの引きが強いそうだ。ホークスはコリンズで若い選手と1巡目指名権を欲しがっている。または複数の1巡目指名権だ。
ホークスはウルブスからはマリック・ビーズリーと1巡目指名権を要求したが、ウルブスは断った。
コリンズはオフシーズンにRFAになるので、マブスなどのキャップルームがあるチームはコリンズが欲しければオフシーズンまで待てばいい。しかし、キャップルームがないセルティクスにはそんな余裕はなく、今動かなければいけない。
セルティクスは、コリンズのほかにもボグダン・ボグダノヴィッチに興味があるそうだ。セルティクスは昨シーズン、キングスとボグダノヴィッチをめぐるトレード交渉をしていた。
もしホークスが、ロンゾ・ボールを得られたらボグダノヴィッチのトレードもあり得る。23歳のコリンズと28歳のボグダノヴィッチは、23歳のテイタムと24歳のブラウンのタイムラウンにフィットする。
コリンズはピック&ポップからのスリーや、ロールダウンしてからのイナズマダンクを決められる。彼のサラリーは約20億以上になるだろう。
ロサンゼルス・クリッパーズ
クリッパーズはロンゾ・ボールやカイル・ラウリーらのプレーメイカーを探している。クリッパーズはサンダーともジョージ・ヒルのトレード交渉をしている。ウルブスとはリッキー・ルビオのトレード交渉をしている。
オーランド・マジック
ロケッツ、ウォリアーズ、セルティクス、ウルブス、ブレイザースがアーロン・ゴードンのトレード交渉をしたそうだ。
ゴードンのブレイザースとのフィットは理想的だ。スモールボール・ラインアップで効果的に使えるだろう。ロールでのプレーメイカーとフィニッシャーになれて、運動能力のあるドレイモンド・グリーンとしての能力が解き放たれるかもしれない。
ウォリアーズではグリーンの役割をプレーできる。ウルブスのカール・アンソニー=タウンズや、ロケッツのクリスチャン・ウッドとのフロントコートにもフィットできる。
反面、マジックは彼のスキルを最大限に引き出せる選手がいない。マジックはゴードンに1巡目指名権と若い選手を要求している。
ヒューストン・ロケッツ
ロケッツは、マジックとアーロン・ゴードンのトレードの交渉をしていて、ヴィクター・オラディポをオファーした。マジックは2013年にオラディポを2位で指名した。オフシーズンにFAになるオラディポはマジックには残らないので、3つ目のチームを探す必要がある。
ロケッツはオラディポのトレードで1巡目指名権を狙っていたが、彼の状態はオールスターの頃のからほど遠いところにある。また彼はFAになるので数ヶ月のレンタルになるかもしれない。彼にそんな高い値段は払うチームはない。優勝候補チームは躊躇って、再建チームは彼を長期的に必要としていない。もしオラディポをゴードンとトレードできるなら、1巡目指名権やアセットをつけるかもしれない。
その他
キャブスは、アンドレ・ドラモンドのトレード交渉でマーヴェリックスと話している。ラプターズもまたドラモンドに興味を持ち続けているそうだ。バイアウトならレイカーズとネッツが彼に興味を持っている。キャブスは彼に2巡目指名権か、リターン次第ではもっと多くのアセットを要求している。
ジャヴェル・マギーとセジ・オズマンもリーグ中から興味を持たれている。ウォリアーズは最近オズマンの問い合わせをしたが、交渉は止まっている。
ウォリアーズは、オフシーズンにFAになるケリー・ウーブレを売り出している。
グリズリーズのゴーギ・ジェンはトレードされなければバイアウトされるかもしれない。
ネッツは、ディフェンスが得意のウィングを探している。ACL損傷したスペンサー・ディンウィディーでバックスがトレードしたPJ・タッカーを追っていた。
参考サイト:The Latest Intel Heading Into NBA Trade Deadline Week
サムネイル画像:Photo by Jeffrey McWhorter/Associated Press