トレード考察:オーランド・マジックのファイヤーセール🔥

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マジックがファイヤーセール!現在No.2とNo.3のエヴァン・フォーニェとアーロン・ゴードンを放出するだけではなくオールスターのニコラ・ヴチェヴィッチもトレードに出しました。プレジデントのジェフ・ウィルトマンとGMのジョン・ハモンドは「ソフトタンク」ではなく「ハードタンク」を選んだことになります。

オールスターのヴーチがいても成績はリーグ最下位に近く、この先アイザックとフルツが復帰してもどこへも行けないと判断したのでしょう。また、アーロン・ゴードンはトレード要求をしていて、フォーニェは契約が今年までなのでただで歩かれては困るという状況もありました。これからは、若手中心のチームづくりをしていく事になります。

ジェフ・ウィルトマンがトレードについて:「この数年はプレーオフに行けて素晴らしかった… 今年はホームコート・チームになることも出来たと信じている。しかし、私たちはこのチームのタイムラインと限界に正直にならないといけない」

(Photo by Getty)

 

ではマジックのトレードの詳細を見ていきましょう。

意外にもトレード速報第一報はマジックのオールスターのニコラ・ヴチェヴィッチのブルズへのトレードでした。トレード要求をしたアーロン・ゴードンと今年で契約が最後のエヴァン・フォーニェのトレードは確実視されていましたが、ヴチェヴィッチのトレードは、ペリカンズがジュルー・ホリデーのトレードで得たレベルの3つの指名権+スワップが必要だと言われていたのでムリだろうと思われていました。

ヴチェヴィッチのトレードの詳細です。

マジック獲得:
・ウェンデル・カーター(約5.4億円)
・オットー・ポーター(約28.4億円)
・2021年の1巡目指名権、2023年の1巡目指名権(トップ4プロテクション)

ブルズ獲得:
・ニコラ・ヴチェヴィッチ(約26億円)
・アルファロク・アミヌ(約9.7億円)

ポーターとは再契約しません。なぜなら、若手の成長曲線に合わず、オールスターにもなれない選手にマーケットバリュー以上/平均のサラリーを4年もコミットするのは厳しいからです。ポーターも再建チームでプレーしたいかわからないので、バイアウトされる可能性もあります。少なくともオフシーズンにFAになるはずです。

カーターにはまだ成長する可能性があります。コーチのスティーヴ・クリフォードは選手の育て方が上手いので、カーターはこれから成長して行くと思います。また、2018年のドラフトではバンバが6位指名、カーターが7位指名でした。マジックは、カーターではなくバンバを選んだミスを取り返すチャンスを得たことにもなります。

今年の指名権は確実にブルズからもらえます。2023年はどうなるかわかりません。ブルズもラヴィーンの契約は来年までなので、もし彼に出ていかれてヴーチがケガでもしたらもらえない可能性もあります。

 

そして、FAになるエヴァン・フォーニェがセルティクスにトレードされました。

マジック獲得:
・2つの2巡目指名権
・ジェフ・ティーグ(約1.6億円)

セルティクス獲得:
・エヴァン・フォーニェ(約17.4億円)

フォーニェはドリブルもシュートもでき、オフェンスに動きを出せる選手です。どんなシステムにフィットもするので、1巡目指名の後半が得られると思っていましたが、どうやらそのようなオファーはなかったようです。おそらく、フォーニェはトレード候補先に来シーズンの再契約の確約をしていないのでしょう。そのため、彼に興味があったチームは、彼の数ヶ月のレンタルになることを恐れて1巡目と約17.4億円のサラリーマッチができなかったと思われます。

(Photo by AP)

 

アーロン・ゴードンは引き手数多だった選手ですが、ナゲッツへのトレードが決まりました。

マジック:
・ゲーリー・ハリス(約19.1億円)
・RJ・ハンプトン(約2.1億円)
・2025年の1巡目指名権

ナゲッツ獲得:
・アーロン・ゴードン(約18.1億円)

ゲーリー・ハリスは来年で契約が切れるので、再建のタイムラインに合っています。相当な活躍をしない限り、彼とも再契約も契約延長もしないでしょう。

ゴードンに興味があると言われていたウルブス、ブレイザーズは1巡目指名権を出し渋ったのではないでしょうか。また、ゴードンは再建チームへの移籍したくないのでロケッツへのトレードを断っていたそうです。ウルブスへのトレードも止めた可能性もあります。勝てるチームに行くという彼の意向も聞いていると思います。

ゴードンはトレード要求をしていてマジックは彼をトレードしなければいけない苦しい状況にありました。もちろん相手チームも足元を見て交渉をすると思うので、リバレッジがない割には、若いRJ・ハンプトンと1巡目指名権を得られたのは良かったと思います。

(Photo by Getty)

 

テレンス・ロスもトレードされると思いましたが、されませんでした。まだ契約が2年残っているので、トレードし頃ではあります。オフシーズンにトレードされるかもしれません。ロスがトレードについてツィートしました:「人生は早い… ロッカールームで私がいちばん年をとっている選手になった😅」

 

このトレードまでは、勝ててもプレーオフの2ndラウンド止まり、負けてもドラフト順位半ばと中途半端でしたが、これでマジックはケイト・カニンガム目指してタンクするはずです。現在リーグ27位(3/27時点)

そうなると、活躍してしまいそうなオットー・ポーターはバイアウトになりそうです。ティーグもバイアウト候補にあがっています。RJ・ハンプトンを残りシーズンで育てていくと思います。フルツ、コール・アンソニー、RJ・ハンプトンとガードに若い選手が揃いました。そのため、ティーグもバイアオウト候補です。

スティーヴ・クリフォードは、ケンバ・ウォーカーをオールスターにし、フルツを立ち直らせて来た実績があります。ヴーチも彼の元でオールスターになりました。何気に若い選手の育成が上手いので(バンバ意外?)、いい選手に育てて欲しいです。

あとはウィングが必要です。ドラフト順位次第ではドラフトでもトレードを仕掛けてきそうです。

サラリーはこれで今シーズンは113.7億になり、やっとロブ・ヘニガンの呪い(?)を祓うことができました(ロス意外)。来シーズンは12人で約106.5億円(ドラフト選手込み)で、キャップルームは約5.6億円です。再来年は約30億円くらいにはなるのではないでしょうか。今シーズン、来シーズンと若手を成長させて2023年に良いフリーエージェントを取れるといいですね。マジックの新時代ははじまったばかりです。

 


サムネイル画像:Photo by Fernando Medina:NBAE via Getty