NBAヘッドコーチ・オン・ホットシート🔥

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ついにプレーオフがはじまりました。今回は、このプレーオフで結果を出せなかったら首になると言われている3人のヘッドコーチたちを紹介します。

No.1:テリー・ストッツ、ポートランド・トレイルブレイザース

ブレイザースのヘッドコーチになって9年になり、7年連続でプレーオフに進出しています。結果は、1stラウンドシリーズ敗退が4回、2ndラウンドシリーズ敗退が2回、カンファレンス・ファイナルズ1回。

(Kevin C. Cox/Pool Photo via AP)
(テリー・ストッツ Photo by Kevin C. Cox/Pool Photo via AP)

課題は、進歩と修正などが見えないこと。そのため、ソースによると球団内からは「真のエリートチームにチームを導くことはできない」というような声もあるようです。この場合のエリートとは、オフェンスとディフェンスでリーグ10位に入ることだと思います。今シーズンのブレイザースは、オフェンスは117.1で2位ですが、ディフェンスは再建中のキャブス、マジック、サンダーよりも悪くリーグ29位で115.3になっています。昨シーズンの27位から下がってしまっています。

ソースによると、「帽子からうさぎを出す」ような奇跡を演じなければ、ロッカールームには新しい声が必要だと言われています。また、選手たちの支持も昨シーズンよりも減っているそうです。それもストッツにとっては問題になるでしょう。

また、オーナーのジョディー・アレンは今まで以上にブレイザースに時間を割いているようで、ストッツもオーナーシップからモニターされているそうです。忘れてはならないのは、このオーナシーップグループはシアトル・シーホークスと同じで、VPにはヘッドコーチでもあるピート・キャロルもいることです。シーホークスのキャロルのようなアプローチもしてくるかもしれません。そうなれば、新ヘッドコーチはビッグネームになるだろうとのこと。

現状、新ヘッドコーチの候補には次の名前があがっているそうです:レイカーズのアシスタントのジェイソン・キッド、ホークスのインテリムのネイト・マクミラン、シクサーズのアシスタントのデイヴ・イェガー、クリッパーズのアシスタントのチャンシー・ビラップス、スパーズのVPのブレント・バリー。

ブレイザースのスターのデミアン・リラードの契約はあと3年残っています。彼はMVP級の活躍を続けており、ブレイザースはその間に優勝候補チームになりたいはずです。ストッツには契約が残っていますが、それはたったあと1年(約6億円以上)だけで、タイミング的にも首にするか契約延長をするかのどちらかになります。ストッツにとって、これが最後のチャンスでしょう。彼がブレイザースに残るにはプレーオフで結果を出さなければいけません。

No.2:マイク・ブデンホルザー、ミルウォーキー・バックス

バックスのヘッドコーチに就任して3年目です。3年連続でプレーオフ進出。昨シーズンはリーグトップの成績でしたが、プレーオフの2ndラウンドで敗退しています。

プレーオフは同じチームと連戦するため、ウォリアーズのような必殺のデス・ラインアップがない限り、より多くの戦術があるチームが有利になります。しかし、ブデンホルザーは柔軟な戦術ができずに負け続けているため、これからのタックスに入る高額なチームをいかに勝利に導くことができるかに注目されています。今最もプレーオフのプレッシャーを背負っているヘッドコーチかもしれません。もし、彼はオーナーとフロントに進歩を見せられなければ首になると言われています。

(マイク・ブデンホルザー)

しかし、どれくらいまでどうやって勝ち進めれば安泰なのかは曖昧だそうです。今まではディフェンスでドロップカバレッジしかしなかったのを、スモールラインアップに変化してオールスウィッチも駆使しながら(そのための選手は揃えられている)カンファレンス・ファイナルズで善戦すれば首にならずにすむかもしれません。しかし、ドロップカバレッジしかしなくてカンファレンス・ファイナルズで負けるなら首になるかもしれません。選手たちの支持も得ているようなので、どうやって負けたのかが評価されるでしょう。

もし、1stラウンドでヒートにまた負ければ、契約残り1年(約7億円後半)を残して首ではないでしょうか。首にならなければ契約延長になります。彼はまさに今、未来をかけてプレーオフを戦っています。

(マイクの今:何か本当に修正するか/負けるか)

No.3:スコット・ブルックス、ワシントン・ウィザース

5年で約35億円の契約の最後のシーズンです。最初の2シーズンはプレーオフへ行ったものの、その後2年連続でプレーオフをミスり、今シーズンもギリギリでNo.8シードに滑り込みました。シーズン終盤は17勝6敗と快進撃を続けましたが、オーナーのテッド・レオンシスも、どれだけ勝てば再契約を検討するレベルなのかわかっていないようです。

同時に、GMのトミー・シェパードの未来も不透明だと言われています。プレーオフの1stラウンドでシクサーズと互角に戦わない限り、フロントからコーチまでの総とっかえの可能性もあるとも言われています。そして、ブルックスはこの状況を理解しているそうです。

(スコット・ブルックス Photo by Brad Penner/USA TODAY Sports)

ですが、ブルックスはウィザースの2人のスター選手のブラッドリー・ビールとラッセル・ウェストブルックの支持を得ているます。特にウェストブルックにとってブルックスの存在は大きいようで、彼がロケッツからウォザースに来たのはブルックスがいるからだと言われています。今シーズン、ウェストブルックはブルックスの元で平均トリプルダブルを達成し、またサンダーの時のような選手に戻ることができました。

ウェストブルックの契約は後2年(約44.2億円と2022-23年の約47億円のプレーヤー・オプション)。彼が来てからウィザースのカルチャーが変わったように、球団のプログラムの極めて重要な選手です。また、ブルックスの元でオールスターになったビールも契約が2年残っています(約33.7億円と2022-23シーズンの約36.4億円のプレーヤー・オプション)。*来シーズンの後、ラスとビールはFAになってウィザースから出ていくこともできる。

ウィザースは、ブルックスの契約をウェストブルックとビールの契約に合わせて1+1に延長して、来シーズンもブルックスの指揮の元で再挑戦するのでしょうか?それとも、そもそもプレーオフで勝っていかないとウェストブルックとビールに出て行かれてしまうので、思い切ってヘッドコーチを変えるのでしょうか?ヘッドコーチが変われば我らが八村選手の未来も変わるかもしれません。オフシーズンの動きに目が離せないチームのひとつです。


参考サイト:Inside early NBA ‘hot seat’ situations: Five coaches who need to finish strong, from the Bucks to the Wizards
サムネイル画像:Photo by Getty Images