気になるフリーエージェント2021

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今年はすばらしい選手が多い年のはずでしたが、ほぼ契約延長してしまいました。レブロン・ジェームズ、ヤニス、ルーディー・ゴベアー、ポール・ジョージ、ジュルー・ホリデー、ジェイソン・テイタム、ドノヴァン・ミッチェル、バム・アデバヨ、デアーロン・フォックス…

このような状況のため、このオフシーズンに向けてキャップの準備をしていたチームの中には計画を変えて、来年のフリーエージェントを狙うところも出てくるでしょう。

来年のFAは:ステフェン・カリー、ジュリアス・ランドル、ザック・ラヴィーン、アーロン・ゴードン、マーカス・スマートらがいます。

更に、プレーヤー・オプションの選手たちも含めるとなかなか強烈になります。ネッツのケヴィン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アーヴィン、レイカーズのラッセル・ウェストブルック、ウィザースのブラッドリー・ビール、ロケッツのジョン・ウォール、ケンバ・ウォーカー、ジミー・バトラー、RFAにはルカ・ドンチッチ、トレ・ヤング、SGA、ジャレン・ジャクソン、コリン・セクストンらがいます(ルカ、トレ、SGAはまちがいなくルーキースケール契約延長をするでしょう)。

そんな2021−22シーズンのフリーエージェンシーの気になる選手たちをあげてみました。

カワイ・レナード(30)

・プレーヤー・オプションは約36億円

ショックなことに、右膝のACLを部分的損傷していたようで手術を受けたそうです。復帰のタイムテーブルはまだないそうです。

ACLのケガはいろいろ言われており、部分的も断裂も関係ないとか、グレードは1~3あって、グレード3は断裂でサリッチのように復帰までに1年かかり、グレード2のような部分的損傷はスペンサー・ディンウィディーのように6ヶ月で復帰できると言われています。カワイのケガのグレードは明かされていません。

いずれにしても、カワイの復帰は早くても来シーズンのオールスター以降になりそうです。そのためカワイはプレーヤーオプションをどうするのかに注目が集まっています。選択肢は以下のようなものがあります。

  • オプトアウトして4年の再契約:4年で約177.2億円。クリッパーズと契約してから2年なので、フルバードライツがないため、5年契約はできません。
  • 契約延長:2022-2023シーズンから4年で約182.6億円(来年の約36億円+約182.6億円で約218億円 *ESPNのボビー・マークスの計算では約217.5億円)
  • オプトインしてマックス再契約:約36億円+5年約237.7億円で約273.7億円

こうしてみると、ケガをしていてもしてなくても、カワイの最前の選択肢は3つ目のオプトインからのマックス再契約になります。ケガのあるなしに関わらず、最初からこれを狙っていたのではないでしょうか。

また、カワイは南カリフォルニアのライフスタイルのためにロスを本拠地とするクリッパーズを選んだと言われていているので、自らオプトアウトしてクリッパーズから去るようなことはしないと思います。

クリッパーズからしても、ケガしがちなカワイはもういいやと思ってカワイをトレードすることはしないでしょう。カワイレベルのトップ10に入る選手を得るチャンスは今後あるかわかりませんし、トレードするにしてもケガのため足元を見られてリターンは最低レベルになります。それならカワイの復帰にかけた方が良さそうです。

クリス・ポール(36)

プレーヤー・オプションは約44.2億円

クリス・ポールはオールNBAがいないサンズをNBAファイナルズまで導きました。プレーを見ていても、ポイント・ゴッドと言われるようにまだ試合を支配する力は尽きていません。来シーズンもハイレベルでプレーもできるし、需要があると思われます。

この夏の彼の選択肢は以下のようになります。

  • オプトインして約44.2億円を得て、2年の契約延長をする。38歳ルールがあるため、契約延長は2年までしかできません。そうなるとマックスで2年の約83億円になり、3年で約128.6億円になります。
  • ジョン・ホリンジャーによると、クリスがオプトアウトして3年契約をする場合、サンズとなら3年で最高約144億円、他チームであれば約123億円の契約が得られるそうです。

SIのクリス・マニックスやBleacher Reportのエリック・ピンカスは、オプトアウトしてサンズと3年で約100億円あたりの再契約をするが妥当な線ではないかと予想しています。オプトインしてケガをして最後の2年間の契約が約30億円になってしまうリスクを考えると、今から3年の再契約か契約延長を確保しておいた方がいいと思います。

PGが必要で、元CP3のエージェントのローズがプレジデントをしているニックスが興味を持っていると言われています。少なくともニックスをレバレッジにしてサンズと交渉できるかもしれません。

他にはマーヴェリックス、ヒートも狙っていると噂されています。(マヴスとヒートは今年のFAのトップクラスのPGを狙っているそうです)

ジョン・コリンズ

RFA

(Nick Wass/Associated Press)

昨年のオフシーズンにホークスからの4年で約90億円のルーキー契約延長を拒否しています。本人は約100億円は行きたいとのこと。

WCFまで行ったホークスのオーナーやGMのトラヴィス・シュレンクはコリンズとの再契約が最優先と言っていますが、いくらまで出せるのでしょうか?

シュレンクは「お互いに適切な金額」で合意できればいいと言っています。約25~27億円くらいまでなら我慢して他チームのオファーシートにマッチするのではないでしょうか。

忘れてはいけないのは、ホークスはトレ・ヤングのマックス契約延長(おそらく)、著しい成長を見せたハンターや、ハーター、レディッシュとのルーキースケール契約延長も控えています。バードライツがあるとは言え、全員に希望通りのお金を出せる訳ではないので、誰かを捨てなくてはいけません(レディッシュを売りに出しているというレポートもあります)。才能があり過ぎるのもサラリーキャップでは困った問題ですね。

デマー・デローザン

昨シーズンのサラリー:約27.7億円

数字的には、平均21点、7アシスト、4リバウンドを記録しており、リラード、MVPのヨキッチ、レブロン、ハーデン、ウェストブルック、バトラー、ルカと並ぶような素晴らしい成績を残しています。彼らに共通することは、マックスかほぼマックスの選手で高いサラリーを得ていることです。デローザンも同じようにマックスレベルの契約をゲットすることができるのでしょうか。スパーズではプレーメイカーとしても成長し、プレーオフでのミッドレンジの大切さを見れば、マックス級のキャップがあるチームで活躍できそうです。

本人はフリーエージェンシーは初めての経験で、行き先に関してはオープンに考えて行くそうです。最近のレポートでは、金よりも勝つことが重要だと言っていたそうです。

は言え、31歳のデローザンにとっては最後の大契約になるはずなので、金額と契約年数が重要なポイントになるでしょう。親友で同じくFAのカイル・ラウリーと一緒にレイカーズに行くといった噂も流れました。レイカーズはウェストブルックをとってしまったので、スモールMLEかミニマムでしか契約できないので、レイカーズはないとは思います。優勝を狙ってスモールMLEでもいいと言うのなら、競争が激しいウェストよりもネッツの方が良さそうです。

マイク・コンリー(33)

昨シーズンのサラリー:約34.5億円

(Russell Isabella-USA TODAY Sports)

コンリーにとっても最後の大型契約になるでしょう。コンリーもジャズを気に入っているようですし、チームもレギュラーシーズンもリーグ1位なので、ジャズに残って再挑戦するのではないでしょうか。

その場合、コンリーはジャズに対して有利に再契約交渉を進められます。ジャズにはキャップルームがないので、彼に歩かれると彼の代わりになるような高いレベルの選手を加えることができないので困ってしまいます。また、スリーが42.1%や守備の意識も高く、スタイル的にもチームにフィットしています。うまくいけば、38ルール手前の4+1契約ができるかもしれませんが、実際には3+1のチーム・オプションで約100億円くらいがベースになるのではないでしょうか。

カイル・ラウリー(35)

昨シーズンのサラリー:約30億円

(Adam Glanzman/Getty Images)

シュート、守備、リーダーシップがあり、まだハイレベルでプレーできる選手です。トレード・デットラインでは、レイカーズやシクサーズ、ヒートからオファーがあり、このプレーオフでもしラウリーがいてくれたらと思わせてくれました。シクサーズはキャップルームがないので、もしラウリーをゲットするなら、ラプターズとのサイン&トレードになりそうです。

おそらく彼の契約は2年で約50億円の契約になると言われていますが、本人はクリス・ポールのように38歳ルールの手前の3年契約を目指すのではないでしょうか。ラウリーも「金額もたいせつだが、契約期間もたいせつだ」と言っています。35歳のラウリーにとって、需要が高い今のうちに3年契約は確保したいとろでしょう。

今年は、クリス・ポール、マイク・コンリー、カイル・ラウリーと30代のPGがいますが。彼らのサラリーはジュルー・ホリデー(30)の4年で約160億円/135億円ギャランティー契約が基準になりそうだと言われています。

ちなみに、ポール、コンリー、ラウリーのマイレージを比較すると:

  • CP3:レギュラーシーズン 37,464分+プレーオフ4,061分 トータルで41,525分
  • ラウリー:レギュラーシーズン 30,369分+プレーオフ3,397分 トータルで33,766分
  • コンリー:レギュラーシーズン 28,522分+プレーオフ2,258分 トータルで30,780分

ラウリーもポールのようにまだまだ活躍できそうです。

ロンゾ・ボール

RFA

オープン・フロア能力、アップテンポ、コートビジョンがあり、スリーを38%、FTを78%決めて、シューターとしても頼れる存在に成長しました。ただフリースローの1.1アテンプトはボールハンドラーとしては少なすぎるので、ハンドルを鍛えてリムへのアタックが今後の課題です。

長さと運動能力あり、守備がいいと言われていますが、「まだインパクトがあるディフェンダーではない(今は)」と言っているスカウトもいます。

これまでにブルズ、ニックス、ラプターズ、クリッパーズ、セルティクスが彼に興味があると言われています。また過去にはクリッパーズ、ウォリアーズ、ホークスも興味を示していました。

Bleacher Reportのエリック・ピンカスは、ロンゾとペリカンズの結婚は終わったと言っています。どのチームがどれだけのオファーシートを提示するのか注目です。Wojは、ブルズとロンゾは相思相愛で、4年で約80億円のオファーシートを提示すると言っていました。ちなみにジョン・ホリンジャーのBoard$では、ロンゾの適正サラリーは約22.48億円だそうです。

ノーマン・パウェル

プレーヤー・オプションは約11.6億円

(Bart Young/NBAE via Getty Images)

オフェンス力は今年のFAの中でもトップのひとり。スリーは41.2%。平均18.9点で、PER16はFAトップクラス。

ブレイザースは、若くて安いゲーリー・トレントを出して獲得したパウェルを歩かせるつもりはないでしょう。それに、パウェルに出て行かれてもブレイザースはサラリーキャップを超えているので、彼レベルの選手を獲ることができません。これだけレバがあればパウェルにとって交渉を優位にすすめることができます。年20億円はいくと言っている人もいるそうです。良い契約を獲得してもらいたいですね。

デニス・シュルーダー

昨シーズンのサラリー:約15.5億円

(Rocky Widner/Getty Images)

レイカーズからの4年で約84億円の契約延長を断っています。

27歳なので、上記のCP3、コンリー、ラウリーよりも若いPGですが、ゲームでインパクトを残せていません。このオフシーズンはPGは供給過多なので、断った契約よりも高いサラリーを得るのは難しそうです。ロンゾやディンウィディーを取り損ねたチームが彼を狙うかもしれません。そうなると、ある意味彼らのサラリーが基準になり、彼らよりも低い約15億円前後で落ち着きそうな気がします。

シュルーダーに歩かれると代わりの良い選手を得る術がなくなるレイカーズは、需要が減ってきているシュルーダーに対して唯一市場価値よりも多い金額をオファーできるチームだと思います。逆にシュルーダーは、他チームからロンゾレベルのオファーがあるから急がないとそっちのチームへ行ってしまうよレイカーズにプレッシャーを与えられます。急ぎたいシュルーダーと他PGの契約の様子を見たいレイカーズ…この辺りの交渉もおもしろそうですね。

ダンカン・ロビンソン

RFA

(Michael Reaves/Getty Images)

しばらしいシューターのひとりです。スリーが40.8%ですが、昨年の44.6%よりも落ちています。ているからだと思われます。しかし、TSは65.1%とペリメーターの選手としてはリーグ断トツでベストです。2位はカリーの62.5%になります。すばらしいシューターです。

昨年のスリーのスペシャリストのウィザースのダヴィス・バータンス(今年のスリーは39.5%)、ネッツのジョー・ハリス(今年のスリーは47.5%)の契約がベースになると思われます。

  • バータンスは5年で約80億円の契約
  • ハリスは4年で約75億円の契約

4年で約75~80はいきそうですね。ロビンソンはどうするかは決めずにRFAに臨むそうです。

ヒートはダンカンのオファーシートにマッチできるのでマッチするのではないでしょうか。彼のハンドオフやワイドピンダウンなどがないヒートのオフェンスはちょっと想像できませんね。もし2022年のFA市場を狙うとしても、このシューター重宝の時代では彼のトレードもむずかしくないので、今契約してしまった方がいいでしょう。

スペンサー・ディンウィディー

昨シーズンのサラリー:約11.4億円

(Wendell Cruz/USA TODAY Sports)

正式にオプトアウトしてFAになりました。このFA市場でトップPGのひとりです。

ネッツは彼のバードライツを持っているので5年までの契約が可能です。本人は5年で約125億円ならネッツに戻ってもいいと行っています。ネッツはタックスさえ払うつもりなら、彼と契約してトレードして補強選手を獲得するのがベストです。ディンウィディーは3年で約60億円は誰でもオファーできると言っているので、それ以上の契約を狙っているようです。28歳なので、これがさいごの大型契約のチャンスになるでしょう。

しかし、ディンウィディーはACLの部分的損傷からバスケに復帰したばかりです。ケガ明けの選手にこれだけ出すチームがあるでしょうか?

マーヴェリックス、ヒートが興味を持っているとのことです。

下の映像は、FAのスペンサー・ディンウィディーとダンカン・ロビンソンがロスで一緒にトレーニングする様子です。