アンドリュー・ウィギンス

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アンドリュー・ウィギンスがワクチン接種をしていないため、サンフランシスコ市のコロナ規制にひっかかってしまい、このまま行くと今シーズンはホームゲームの41試合欠場になってしまうというので、状況をまとめてみました。

サンフランシスコ市のコロナ規制

サンフランシスコ市のコロナ対策が他都市よりも強力で、12歳以上の人はワクチン接種をフルでしていないとレストランやジムなどのインドアの食事を提供する場所やフィットネス関連の場所には入れないようです。インドアではマスクも着用義務があります。

NBAがコロナ感染で中断する前、SF市の要請でウォリアーズがNBAで最初に無観客試合をするはずでした。

10月13日からは、ウォリアーズの試合のような大きなインドア・イベントでは、PCR検査をしても12歳以上の人はワクチン接種していない人は建物内に入れなくなるそうです。これはワクチン接種していない人たちにコロナに感染させないための措置だそうで、他にもバー、レストラン、クラブ、シアター等の施設が含まれます。デルタ株の脅威の中、経済を動かし、学校をあけ続けながら、なんとかみんなの健康を守るための市の判断のようです。

ただこの規制には宗教や持病などがある場合は例外が適応されるそうで、ウィギンスはNBAに宗教での例外措置を申請しました。もしこれをNBAが承認すれば、それを市に提出して例外適応を得られればいいなという感じだったのでしょう。しかし、NBAから却下されてしまいました。仮にNBAがOKを出しても、市の許可が降りたかはわからないので、結果は同じだったかもしれません。

そのため、ウィギンズはサンフランシスコを本拠地にしているウォリアーズの選手ということで、市の非ワクチン摂取者の規制対象になり、レギュラーシーズン82試合の半分のホームの41試合み出場できなくなると見られています。

そうなると、プレーオフ(行ければ)やその前のプレーインでのホームゲームでは大打撃になりそうですね。

ウォリアーズのスケジュールやワクチン接種スケジュール

逆に言えば、SF市が条例を施行する10/13までは大丈夫という事です。ワクチン接種していない選手はNBAから義務付けられている毎日のコロナ検査で陰性が出ればトレーニングキャンプでチームと一緒に練習できます。

キャンプ後のウォリアーズのプレシーズンの試合は5試合あり、その内の4試合が10/13までです。5試合目のブレイザース戦が10/15でホームのため、ウィギンスは出場できません。

レギュラーシーズンのホーム初戦は、10/21のクリッパーズ戦です。

では、今ワクチン接種をしたら10/21に間に合うのでしょうか?

ファイザーかモデルナのワクチンであれば今週1回目の接種をすれば、2回目の接種が10/22~29の間で、ホームの2試合目(10/21のクリッパーズ戦、10/28のグリズリーズ戦)の欠場で済みます。副反応を考えると、10/30のサンダー戦も微妙でしょうか。

ジョンソン&ジョンソンは1回接種のみなので、ワクチン接種の2週間後にフルワクチン接種と見なされるようです。これであれば10/15日に間に合います。

ウォリアーズはホームスタンドが早めにあり、10/28~11/12の間にホームで8試合プレーします。もしワクチン接種するならこのどこかでホームデビューしたいところです。

サラリーへの影響

ボビー・マークスによれば、ホームの41試合を欠場することになれば、約8.9億円がウィギンズの約31.6億円のサラリーから引かれるかもしれないそうです。

しかし、サンフランシスコ・コロニクル紙やサクラメント・ビー紙は、1試合で約3500万円を失い、41試合になるとサラリーの半分を失うとレポートしています。

8.9億円はキャップマスターのネイト・ダンカンも言っていたので、正解なのはこちらかもしれません。いずれにせよ、ワクチンを接種しないだけで大金を失うことには変わりありません。


しかし、メディアデーでウィギンスはお金を失うことについてこう言っています。

「それは私の問題で、あなたの問題ではない」

また、ワクチン接種については次のように話しています。「私は自分が信じることに自信を持っている。…私は信じたことをやり続けるだけだ」「追い詰められているが、信じたことのために戦い続けるだけだ。ワクチン接種をするのかしないのか、私の信じていることと正しいと信じていることのために戦い続ける。ある人にとって正しいことが他の人にとって正しいとは限らない」

あまり言葉が多くない印象のウィギンスがここまで強く言うのは驚きです。こんな芯が強かったら、もっと活躍しているのでは?とも思ってしまいます。

しかも、NBAが出した今シーズンのH&Sプロトコルでは、ワクチン接種していない選手はほぼ昨シーズンと同じルーティーンになりそうだとのことです。移動のバスや機内でもロッカールーム離れた場所で、食事もみんなと一緒にできません。家にいても日常生活に必要なもの以外で外出は禁止で、レストランにもバーにも映画館にも行けません。結構不自由な生活をする覚悟が必要です。

そして、結局は億単位の金と引き換えになる訳なので、本人にとっては相当大事なことなのでしょう。生き様と言ってしまってもいいかもしれません。

ウィギンス:「私はあなたの信念を聞かない。あなたたちが正しいと思っているか間違っていると思うか聞かない。私たちは違う人間だんだ。これは子育てのようなものだ。自分の子どもたちに自分が信じていることを教える親もいれば、育ってから彼らが信じたいものを信じればいいいと好きにさせる親もいるだろう。あなたたちはどっちだ?なぜ私が信じていることをあなたに説明しなければいけないのか?なぜ私の心の中にあるものを正しいとか間違っているとか説明しなければならないのか?私たちは全く違う人間なんだ。私が考えていることとあなたが考えていることは違う」

球団やチームメイトたちの反応

ウィギンスへの反応は教科書通りのものでした。GMのボブ・マイヤースは楽観的で、まだどこかのタイミングでフルチームを持てると思っているそうです。仮定の話は考えないようにしているとのこと。

カリーもウィギンズの決断には理解を示していて、彼にはシーズン通してプレーして欲しいと思っているが、「最終的には彼次第だ。現時点で何も(ワクチンに関する情報は)隠されていることはないと思う。彼が決断するために正しい情報源にアクセスして、正しい情報に接していることを願う。私たちは彼はアベイラブルだといいと思っているし、正しい方向に進めばいいと思っている…」「みんなが自分と家族のためにそれが何であろうと正しいと感じたことを決めて行く」

イギーもウィギンスの立場を理解して守っています。「私はこれについての理解がありワクチン接種をしている。彼の理解は違っているが、本当にリスペクトしている。私はずっと彼のことを支持して行く。できれば解決策を見つけたいし、見つけられると思っている」

ヘッドコーチのスティーヴ・カー:「NBAシーズン中、億のことが起こると学んできた。その時々で適応するんだ。すべての不測の事態に準備をしようとすると、どこへも行けずにただ同じ場所をまわることになる。彼(ウィギンス)は練習している。彼は素晴らしく見える。彼は前を向いている。彼のチームメイトは彼を愛している。コーチたちも彼を愛している。私たちは彼がこの場所にいてくれてハッピーで、私たちはみんながシーズンに向けて準備をしている。それに応じて適応していく」

ワクチン接種は本当にウィギンス次第なので、みんなは彼にリスペクトを示しながらも、あとはこの状況でできることをやるしかないっていう感じがします。

しかし、うまく行けばデルタ株も春には弱体化して規制が弱まれば市の規制も緩む可能性もあります。どこかのタイミングで本人の意思も変わるかもしれません。オットー・ポーターが以前のようなプレーをしてクレイの復帰がうまく行けば、トレードに出されてしまうかもしれません。逆にこの逆境に立ち向かう闘志で超活躍するかもしれません。はたしてどうなるのでしょうか。


参考サイト:What does the Andrew Wiggins non-vaccination situation mean for him and the Warriors?/Golden State Warriors’ Andrew Wiggins ‘not uncomfortable’ with attention of being unvaccinated