トレード特集 Prt.6:ウィザース/ニックス/ペイサーズ

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今回のトレード情報はイーストでプレーイン入りを争うウィザース、ニックス、ペイサーズです。はたしてトレードで良い選手を獲得してプレーイン・トーナメントに参加できるのでしょうか?

ワシントン・ウィザース

オフェンスは108.7でリーグ22位、ディフェンスは111.4でリーグ22位、ネットレイティングは-2.7でリーグ23位です。538の予想順位は11位でプレーインを逃す予想です。RAPTORでのプレーオフ進出予想確率は4%、Elo予想では9%になっています(2/6時点)。

ウィザースはトレード市場でもっとも活発に動いているチームのひとつだそうです。チームのエースのブラッドリー・ビールから無言の圧力がかかっているのもその理由のひとつにあると言われています。

ウィザースは今シーズン好スタートを切り、開幕からの成績が2014-15シーズンぶりの9勝3敗になり、一時はイーストの1位までいきました。それが今や24勝27敗になってしまい、イーストで11位まで落ちてしまいました。これにはビールもハッピーではないでしょう。

ブラッドリー・ビールはこの夏にFAなので、彼のフライトリスクがあるウィザースは彼が残りたいと思えるようなチームをつくらないといけません。でなければビールはFAで他チームへ行ってしまいます。その前に彼をトレードもできますが、これまでビールのトレードはまったく噂になっていませんでした。リーグ中でビールはウィザースと再契約すると考えられていたのだと思われます。ビール本人もウィザースでやっていきたいと言っていましたし、ウィザースと再契約した方が他チームに行くよりも契約金額が約60億円以上も高いためです。

ビールの契約オプション

  • ウィザースと契約延長:4年で約181億円
  • オプトアウトしてFAになりウィザースと再契約:5年で約241億円
  • 他のチームと契約:約4年で179億円

しかし、現在ビールからチームに残るようなハッキリとした意思は感じられないそうです。The Athleticの元ウィザースのビートのフレッド・カッツも前よりも流動的になっているような感じのことを聞いているそうです。The Athleticのデヴィット・オルドリッチとジョッシュ・ロビンスも「ビールは悩み続けている」と、カッツと同じようなことを言っていました。ビールサイドがそんなシグナルを出すのは今回がはじめてのことだそうです。

このような情報が出てくるということは、ビールがウィザースにトレードでチームを良くするようにプレッシャーをかけていることも考えられます。

また、ビールは最近チームメイトたちの中には、チームの勝利ではなく自分のプレー時間のためだったり、他のためにプレーしている選手がいると言っていたので、ウィザースとしては、これも何とか手をうたないといけません。

そのため、3人いるビックのローテーションを絞ってきました。以前から3人のビックをプレーさせることは大変だったようで、ヘッドコーチのアンセルドはギャフォードをベンチに置くことに決めたと発言しています。

他にもロッカールームで、FAで獲得したスペンサー・ディンウィディーとビールの仲が良くないという情報が出てきていました。その前からThe Ringerのケヴィン・オコナーによると、ロッカールームでディンウィディーを良く思っていない選手もいると言っていたので、これはビールのことでしょう。

そのためか、ウィザースは史上最多チームトレードで獲得したディンウィディーを売りに出しているそうです。問題は彼がサラリー約18億円レベルの活躍を見せていないということです。ACLからの復帰だからなのか、プレーも昔の精彩を欠いています。ビールがいない時は良いプレーして数字もあがるので、ビールとの相性もその理由のひとつにありそうです。

ディンウィンディーについて、あるウェストのチームのエグゼクティブは「彼にはボールが必要だが、ボールがあっても十分良い仕事をするとは言えないし、彼は良いシューターではない」と言っています。彼はこの8シーズンのスリーが31.8%です。他のチームの関係者も、彼は良いプレーしていないので、彼を欲しがるチームがあるのかわからないと言っています。

また、オーナーも再建する痛みは経験したくないそうなので、フロントは何とかビールが納得するようなチームをつくるためにトレードで活発に動かざるをえないのではないでしょうか。

では、どのような選手を狙っているのでえしょうか。

いちばんのビックネームは、トレード特集のPrt.2で見たようにピストンズのジェラミ・グラントとペイサーズのドマンタス・サボニスです。

Bleacher Reportのジェイク・フィッシャーによれば、もしサボニスを取るなら、最低でも若手の八村塁、デニ・アヴィディア、コリー・キスパートの内の2人をオファーしないといけないようです。それに、ビック(ブライアントかハレルのどちらか)+ドラフト資産をつけるパッケージになりそうだとの事。

なぜギャフォードが選択肢に入っていないかと言うと、彼は契約延長をしたため、夏になるまでトレードできないからです。相手チームの中には、トーマス・ブライアントがスタートしているのは彼を売り場に出しているからだと考えている人もいるそうです。ブライアントは契約が最後の年で、ウィザースも彼をどうするか考えなければいけません。しかし、スリーも撃てるブライアントはフロアを広げられる貴重なビックなので、もしサボニスを獲得できたら相性は良いはずです。

そうなるとここに入るビックはハレルになりそうです。

The Athleticのオルドリッチとロビンスによれば、サボニスを取るなら21歳のアヴディアか23歳の八村塁のどちらか、または2人とも複数の指名権が入ったパッケージにいればければならないと言っています。

ペイサーズは、2019年のドラフトで八村塁を、去年のドラフトではキスパートを気に入っていたそうなので、サボニスのトレードになった場合は八村塁とキスパートはパッケージに入りそうです。

ここでの問題は、ウィザースの1巡目指名権で、トレードに出せる1巡目指名権がすごく遠くて2028年まで出せません。これはアセットが欲しいペイサーズやピストンズにとって問題になるでしょう。

八村選手はこの夏契約延長可能ですが、このままだと契約延長はできないでしょう。

ここでオルドリッチとロビンスの記事に書いてあった八村塁のクォートを紹介します。

「リーグのあるエグゼクティブは、9指名だった2人のアヴディアと八村は、「スターター級の選手」の価値があると表現した。しかし、彼は多くの才能評価は、彼らは未来のオールスターとは考えないと付け加えた」

「この2/8に24歳になる八村は、得点能力とディフェンスのヴァーサティリティーを見せていた。特に昨シーズン、ウェストブルックの厳しい愛に良く反応して彼のベストともっとも一貫したプレーをしていたようだ。その続きはすべてのトレーニングキャンプ、プレシーズン、そしてレギュラーシーズンの最初の2ヶ月を個人的な理由で欠場してスローダンした」

サボニスのトレードのためにアヴディアと八村を中心とするパッケージには意見が割れているそうです。

ニューヨーク・ニックス

オフェンスは108.0でリーグ24位、ディフェンスは109.4でリーグ12位、ネットレイティングは-1.4でリーグ21位です。538の予想順位は12位でプレーインを逃す予想です。RAPTORでのプレーオフ進出予想確率は3%、Elo予想では7%になっています(2/6時点)。

どうやらニックスでアンタッチャブルの選手はいないようです。SNYのイアン・ベグリーによると、ジュリアス・ランドルもリターン次第ではトレードに出すつもりがあるようです。また、ESPNのブライアン・ウィンドーストは、ベテラン選手のケンバ・ウォーカー、エヴァン・フォーニェ、アレック・バークスも売りに出すつもりがあると言っています。

それでもスター選手を狙うなら、若手のRJ・バレットやイマニュエル・クウィックリー、クウェンティン・グライムスらをパッケージにしてトレードしなければいけないでしょう。

ドラフトアセット的にも、ニックスにはすべての1巡目指名権と2023年のマブスの1巡目指名権があります。

パッケージだけなら、ベテラン+有望な若手+指名権で他のどのチームにも負けないものをつくれます。唯一足りないものと言えば、切れる契約くらいでしょう(タジ・ギブソンがいますが)。

ニックスに必要なのはボールハンドラーでオフェンスをまとめられる選手でしょうか。マブスのジェイレン・ブロンソンを狙っていることは長い間噂になっています。ニックスのプレジデントのレオン・ローズはCAA時代にブロンソンの父のエージェントもしていたこともあるため、本当に狙っているのかもしれません。

その気になれば、デミアン・リラードやGMのスコット・ペリーがキングス時代に指名したディアーロン・フォックスに対しても競争力のあるオファーはできると思います。リラードもビックマーケットのニューヨークが合っているのではないかとも言われているので、オフシーズンの様子を見るために弾はなるべく使わずに残しておくかもしれません。

レオン・ローズは結構忍耐強いので、トレードデットラインも良いトレードがなければ何もしなそうです。少なくともトレードで高値で掴まされたり、安く値切られるようなことにはならないでしょう。

また、キャップシートを見ると、ニックスは2023年に照準を合わせているように見えます。今年のFAはカワイやポール・ジョージなど契約延長をしてしまったので、オールスターはラヴィーンくらいで、かなり不作です。他に違いをうみだせるようなスターター級の選手はエイトンやセクストンくらいでしょう。

それが2023年になるとこんなにいます:レブロン、ヨキッチ、ハーデン、ウェストブルック、ミドルトン、ドレイモンド、オールスターになったばかりのウィギンスやFVV。他にも元オールスターのビール、アーヴィン、ポージンギス、ウォール、ディアンジェロ・ラッセルがいて、今トレードで人気のハリソン・バーンズ、マイルス・ターナー、ジェラミ・グラントもいます。続いてレヴァート、ボグダノヴィッチ、トレント、ウッド、クズマ、クラークソンらのスターターレベルの選手も揃っています。

実際にはオプトインや契約延長をしてこんな感じになると思います:レブロンヨキッチハーデンウェストブルックミドルトンドレイモンドウィギンスFVVビールアーヴィン、ポージンギス、ウォール、ディアンジェロ・ラッセル、ハリソン・バーンズ、マイルス・ターナー、ジェラミ・グラント、レヴァート、ボグダノヴィッチ、トレント、ウッド、クズマ、クラークソン…

もしニックスが、エヴァン・フォーニェの約18.8億円の契約を削れれば、キャップスペースが約41.2億円になり(RJ・バレットのキャップホールドを約31億円で計算)、マックス級の選手ひとりを狙えます。ここで見ると、あまりそれに相応しい選手はFAになっていないかもしれませんが、何が起こるかわからないのがNBAなので、チームづくりが終わっていないニックスのようなチームにとってキャップの柔軟性は大事です。

こう見ると、やはりニックスは焦って妙なトレードはしなさそうです。フォーニェの契約はミドル級で使い勝手がいいので、オフシーズンや来年のトレードのためにキープしておくのもありなんじゃないかと思えてきました。

また、ニックスはホークスからバレットの大学時代のチームメイトのカム・レディッシュをトレードで獲得しましたが、あまりプレーさせてもらえていません。レディッシュはミスも多く、ティボドーが気にいるような選手ではなさそうなので仕方ないと思います。そのためフロントはバークスをトレードして、レディッシュを使わざるを得ない状況をつくっても良さそうです。

他には、センターで守備に定評があるマイルス・ターナーや、ピストンズのジェラミ・グラントへの問い合わせもしていたようです。

また、他チームからクウィックリーへの問い合わせがたくさん来ているようです。

ESPNのボビー・マークスが、レイカーズのウェストブルック ⇄ ケンバ、フォーニェのトレード案を出していましたが、レイカーズにとっては微妙そうです。

トレードとは関係ありませんが、ヘッドコーチのトム・ティボドーの決断に継続性がないため、彼と選手達の間には昨シーズンのような強いケミストリー/関係性はなくなってしまったそうです

インディアナ・ペイサーズ

オフェンスは110.3でリーグ16位、ディフェンスは112.3でリーグ26位、ネットレイティングは-2.0でリーグ22位です。538の予想順位は13位でプレーインを逃す予想です。RAPTORでのプレーオフ進出予想確率は0.4%、Elo予想では0.2%になっています(2/6時点)。

ペイサーズがサボニス、ターナー、レヴァートのトレードで要求しているリターンがわかってきました。

ペイサーズが望むリターン:

  • ターナー:複数の1巡目指名権か、約束された若い選手+1巡目指名権
  • レヴァート:良い若い選手+1巡目指名権
  • サボニス:オールスター

マイルス・ターナーの左足の疲労骨折の前は、マイルス・ターナーとキャリス・レヴァートのトレード交渉がさかんに行われていたようです。

ターナーには、マヴス、ラプターズ、ウルブス、ニックス、キングス、ホーネッツ、ブレイザース、レイカーズが興味を持っていたと言われており、キャヴスはボールをハンドルできるレヴァートに興味を持っているそうです。

ターナーはトレードデットラインまでには復帰できそうにありません。そのため、ターナーを狙うチームは安く買おうとするチームと引き下がるチームの2つに分かれていているそうです。引き下がるチームはプレーオフを狙っていて、プレーオフへの戦いが厳しいため、他のトレードを探そうとしているようです。マヴスは引き下がったようです。

ケガの選手のトレードはトリッキーで、通常自分の選手のメディカル情報はトレード交渉中でもほぼ出さないそうです。そのため、ターナーを狙う相手チームもどれだけのケガなのか詳しい情報が得られず、なかなかトレードに踏み切れないと思います。もしトレード合意の後のメディカルやフィジカルでターナーが今シーズン中復帰できないのがわかった時には、トレードデットラインも過ぎたり、他に狙っていた選手がトレードされていたりして、戦力強化が手遅れになる可能性もあります。こういう事情を考えると、今シーズン中のターナーのトレードは厳しくなりそうです。

そうなると、彼をトレードするなら今年ではなく、来年のためにするのもありですね。ペリカンズ(ザイオンと相性が良さそう)、キングス、ニックス、ブレイザースは積極的にターナー獲得に動いても良さそうです。

ただ、ジェイク・フィッシャーによると、マイルス・ターナーは順調に回復していて、オールスター休暇後復帰できるような感じだそうです。遅くても3月はじめには復帰できるようです。どうなるか楽しみなトレードのひとつです。

ペイサーズは再建するかリツールするかの記事を読んでもらうと球団の方向性もわかって、よりペイサーズのトレードがおもしろくなるかもしれません。


参考サイト:Update on Ben Simmons trade talks, frustrated Hawks star John Collins a possible match? NBA news and notes/NBA Rumors Binge: A Desperate Ben Simmons Suitor + How Lakers Can Keep Monk/Latest NBA Trade Intel: How Will Dame Lillard Surgery Impact Ben Simmons Market?/De’Aaron Fox addresses Kings trade rumors, his ideal role in the NBA/Sources Explain Why James Harden Would Welcome New Scenery Next Season/NBA Rumors Binge: A Desperate Ben Simmons Suitor + How Lakers Can Keep Monk/Latest NBA Trade Intel: How Will Dame Lillard Surgery Impact Ben Simmons Market?/De’Aaron Fox addresses Kings trade rumors, his ideal role in the NBA/Sources Explain Why James Harden Would Welcome New Scenery Next Season/NBA Rumors Binge: A Desperate Ben Simmons Suitor + How Lakers Can Keep Monk/The Westbrook Trade the Lakers Need. Plus, More Observations From Around the NBA./NBA Trade Rumor Intel: Latest on Collins, Turner, McCollum, Grant, More/Trade Deadline Intel: Wizards Among NBA’s Most Active Shoppers, Eyeing Sabonis/Knicks’ Complete 2022 NBA Trade Deadline Preview, Predictions/Latest NBA Trade Intel: Lakers Realistic Targets, Myles Turner Landing Spots/Latest NBA Trade Intel: Vaccine Status Key at Deadline, CJ-to-NOLA Smoke, More/Wizards at the NBA trade deadline: What we’re hearing about Bradley Beal’s future and potential moves/This NBA trade deadline will be a master class in risk tolerance/One more gust of Friday Trade Winds/