レイカーズがリカバリーするにはどうすればいいか

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レブロン、AD、ウェストブルックとBig 3を擁するレイカーズがプレーインにも参加することなくシーズンを終えました。そのため、フロントからロッカールームまで数多くのレポートが出てきています。今回は主にESPNとマーク・ステインからの情報をまとめて、ここからレイカーズが来シーズンにリカバリーするためにはどうすればいいか見ていきたいと思います。

レイカーズの現状

レイカーズの現状ですが、来シーズンは7人ですでに約153.9億円とタックスを約7億円上回っています(ウェストブルックがオプトインすると仮定)。そのため、去年の夏と同じようにフリーエージェンシーではミニMLEやミニマムなどしか使えません。去年と大きく違うのはトレードできる選手が激減したことです。去年はクズマやKCPらのミドルサラリーの選手がいましたが、今年はTHTしかいないので、大きく戦力を強化するためにはウェストブルックやADを他のオールスターとトレードしない限り厳しい状況です。

キャップを超えているチームにとって、キャップを超えて契約できるバードライツを持っている選手が大事なのですが、多くのロスターが今年契約したばかりなので、バードライツを持っている選手もいません(4人のみ)。去年のFAで唯一の当たりであるマリック・モンクももれなくバード・ライツがなく、しかも1年契約です。もしモンクが市場に出れば、今シーズンの活躍からレイカーズが彼をキープできるミニMLE以上の契約をオファーされると予想されており、レイカーズが彼をキープすることもむずかしい状況です。

このように、レイカーズのフロントは限られた予算の中、いいフリーエージェントを当てなければいけません。さもなければ今年よりも戦力が下がる可能性すらあり得ます。

また、レイカーズを取り巻くリーグの状況もレイカーズにとって不利なものになっています。

来シーズンのウェスタン・カンファレンスは、今年トップのサンズ、グリズリーズ、ウォリアーズはもちろんのこと、カワイが復帰するクリッパーズ、ジャマル・マリーとMPJが復帰するナゲッツがいます。これですでに5チームです。それにルカのマーヴェリックス、レギュラーシーズンは一定の勝ちを見込めるジャズもプレーオフ争いに参加してくるでしょう。ザイオンが復帰するペリカンズ、リラードが復帰するブレイザース、ウルブスも忘れてはなりません。このままミニマムやMLEで戦力補強したとしても、なんとかドラスティックな変更をしなければレイカーズはまた来年もプレーオフではなくプレーイン争いをするはめになってしまいます。

レブロンももう若くないですし、なんとかしたいところです。

では、レイカーズの選択肢はどんなものがあるのでしょうか?

まずは、サラリーが約44.2億円とレブロンやADよりも高いにも関わらず、それに見合った活躍をできなかったウェストブルックをどうするか決めなくてはいけません。むしろ、チームでいちばんサラリーが高い彼をどうするかでレイカーズの選択肢が見えてくると思います。

ウェストブルック

ウェストブルック(以下ラス)の今シーズンの数字。

  • EPM:-1.1で235位(ルーキーのジョッシュ・ギディー、コール・アンソニーよりも低い)
  • LEBRON:-1.0で160位
  • RAPTOR:-3.2
  • PER:15.01で151位。15.0が平均値
  • スリーは29.8%

かんばしくありませんでした。名前を伏せてこの数字だけ見ると、スターターだとは思わないのではないでしょうか。

また、数字だけではなく、パーソナリティーもチームにフィットすることができなかったようです。

マーク・ステインによると、ウェストブルックは初日からコーチのフランク・ヴォーゲルをリスペクトしていなかったとのこと。トレーニング・キャンプで、コーチのフランク・ヴァーゲルはチームにリバウンドをとった選手がボールをプッシュするように言いましたが、ウェストブルックがそれを拒否していたようです。このようなプレーは何も特別なことではなく、多くのチームがやっていることですが、ウェストブルックは「ダメだ、私がポイントガードだ。ボールは私によこせ。みんなは走るんだ」と答えたそうです。それに対し、ヴォーゲルは「いや、私たちにはタレンがいるし、オースティンもいる。私たちにはマリックがいる。私たちにはレブロンもいる。私たちにはADもいる。彼らはみんなボールを持ってあがれる」と言いました。それでもウェストブルックは「ダメだ。私がポイントガードだ。私にShit(ボール)をよこせ。みんなは邪魔をするな」と言う時もあったそうです。

他にも、アシスタントのフィッツデールとフィルムセッションで言い合ったりと、コーチとうまく合わなかったようです。

プレーでもシュートの判断力だったり、ターンオーバー、守備などのことがよく問題視されていました。特にダンクの成功率が65%と低く、リーグ中でラスは目か手に異常があるのではないかと噂されていたほどです。

ESPNのラモナ・シュルバーンによると、ヴォーゲルは、ラスがオフェンス面でレブロンと機能しないばかりか、ディフェンス面でもレブロンと機能しないことに気づいたそうです。さすがにラスをベンチスタートにするという声もあったようですが、ヴォーゲルはがまんしてスタートとクロージングで出し続けていました。

もちろんレイカーズが勝てなかったのはラスだけが原因はなく、ロースター構成の失敗も大きいと思います。アリーザとベイズモアは期待外れで、シーズン中は、途中契約したスタンリー・ジョンソンや2Wayから昇格したオースティン・リーヴスに頼っていました。しかし、ラスはチームに必要なことをすると本人も繰り返し言っていましたが、チームに必要だったはずのスクリーンやカットをせず、守備でもポイント・オブ・アタックのディフェンスを献身的にするなどの意識は見られませんでした。イグジット・インタビューでも「私は平均トリプルダブルからやって来ている。だから、私の目から見て、それ以下は私にとって良いシーズンではない」と言っていて、まだチームのためにプレーするよりもスタッツを大事にしている気持ちが見受けられます。

このままラスがプレースタイルを変えないようであれば、レイカーズは来シーズンもあまり変わらないのではないかと心配になってしまいます。ヴィンス・カーターやクリス・ボッシュ、ケヴィン・ラヴのようにチームに必要な役割に合わせてプレーを変えていければ良いのですが、ラスは性格も頑固なようなので、それもむずかしそうです。

同じようにシュートがない選手にベン・シモンズやドレイモンドがいますが、彼らにはオフェンスの穴を埋めるだけのディフェンスがあります。最低でもディフェンスでチームに貢献できるようにならないと、本人にとってもこれからのリーグの居場所が厳しくなってくると思います。

ウェストブルックのサラリー&トレード

そんなラスの来シーズンのサラリーは約47.1億円。これはプレーヤー・オプションですが、ラスはすでにオプトインすると明言しています。そのラスをトレードするならどのような選択肢があるでしょうか?(ちなみに15%のトレード・ボーナスありです)

今ラスの約44.2億円を吸収できるチームはサンダーしかありません。それもSGAのマックスが入ってくる7/1までです。机上の計算では、レイカーズはラスに6月のドラフトでトレードできるようになる2027年と2029年の2つの指名権をつけて(1つでも良い)サンダーにトレードし、リターンとしてデリック・フェイヴァース、ケンリッチ・ウィリアムスらを得られます。未来を犠牲にして得る選手としてはクオリティーが低すぎますが、より動かしやすい契約に分けることでキャップの自由度はあがり、何よりもタックスもかわせます。

また、これで約34億円近くのトレード・エクセプションが生まれるので、タックスさへ気にしなければFAやトレードでマックス近くの選手を得られるようになります。現実的ではありませんが、ブルズがOKならデローザンも受け取れます。

しかし、現実にはトレード・エクセプションで得られる選手はサラリーダンプ要員が中心になってくるのと、見返りの指名権が必要になります。レイカーズにはその時点でサンダーに残りの指名権を渡してしまっているため出せるドラフトアセットがありません(ひとつだけ残っているかもしれません)。

ですが、このサンダーとのトレードには疑問も湧きます。そもそもラスの契約は1年しか残っていないのに、使うかわからないトレード・エクセプションのために指名権を2つも出して未来を犠牲にするべきなのでしょうか?

さらに言うと、レブロンの契約は来シーズンまでで、再契約しない可能性も完全にゼロではありません。もしレブロンがいなくなれば、一気に再建モードに入るでしょう。ADのトレードで多くの指名権やスワップをしてきたレイカーズにとって、2027年とまだ先の指名権とは言え、その時に1巡目の指名権がないのはつらいはずです。

そして、タイミングもむずかしく、ラスをトレードできる可能性がもっとも大きいのは6月後半のドラフトと7/1からのフリーエージェンシーです。しかし、契約があと1年残っているレブロンと契約延長の交渉ができるのが8/4になります。レブロンが今後もチームにコミットするかわからないのに、指名権を手放すかの判断をしなければいけません。

このように、ラスのトレードには彼の破格のサラリーだけではなく、レブロンとの未来も関係してくるため、より複雑なものになっています。

ラスのトレード候補として他にレポートされているのは…

シャーロット・ホーネッツ
マーク・ステインによると、ラスのトレードで注目するべきチームにホーネッツの名前があがってきているそうです。ホーネッツは、マイルス・ブリッジスをキープするためにキャップを整理したがっていて(ブリッジスの契約はマックス近くになりそうだとの情報あり)、テリー・ロジアーの約21.4億円の契約と、ゴードン・ヘイワードの2年残っている約30億円の契約を出せるそうです。ノン・ギャランティーのケリー・ウーブレの約12.6億円も使えます。

LAタイム紙によると、現在はレイカーズはケガがちなヘイワードはトレードしないとレポートされています。

ホーネッツは今後ラメロの契約延長も見据えているはずです。マイケル・ジョーダンもウェストブルックを気に入っているそうですし、なかなかありなのではないでしょうか。ただラスとラメロのフィットは未知数で、ラメロにプラスに作用するかは不明です。

インディアナ・ペイサーズ
ペイサーズはタイリース・ハリバートンを得たためか、マルコム・ブログドンの約22.6億円(残り3年)をトレードに出せるようです。また、クリス・デュアーテのプレー時間を増やすためにバディー・ヒールドの約22.1億円契約から抜け出したがっているとのこと。ハリバートンやマイルス・ターナーとの契約延長も控えているので、ラスの切れる約47億円は魅力的かもしれません。ただ、ラスが来た場合、ディアーテのプレー時間を増やすことにはならず、ハリバートンがオフボールの2になるので、チームの方向性に合うかはわかりません。

また、ヘッドコーチのカーライルは古いタイプで厳しいので、ラスとは性格が合わなそうです。

ヒューストン・ロケッツ
また、ロケッツのジョン・ウォールとのトレードも消えた訳ではなさそうです。ウォールはクラッチ(レブロンとADのエージェンシー)のクライアントですし、レイカーズはウォールの状態を誰よりも理解していそうです。クラッチもウォールにはまたシーズンを無駄にさせたくないでしょうし、ウェストブルックとウォールのトレード2があるかもしれません。レイカーズが指名権をつければロケッツはよろこんでトレードしてくれそうです。

ニューヨーク・ニックス
PGが必要と言われているニックスは、ラスを狙っていないそうです。

ブレイザースやウィザース
シーズン中のトレード・デットラインまで待てば、チームに不満を持つデミアン・リラードやブラッドリー・ビールがトレードでゲットできるかもしれません。レブロンとADは夏に彼らを狙っていたそうです。リラードにはまだ契約が残っていて、ビールは夏に再契約しているはずなので、ふたりが市場に出てくる保証はありませんが、シーズン中何があるかわかりません。もし何もなくてもウェストブルックを歩かせるだけす。そうなると2024年はキャップが約17億円の空きがでます(契約は現時点で3人だけ)。そもそも約47億円でプレースタイルに融通がきかない選手をトレードすること自体がむずかしいので、忍耐強く何もしないのもありだと思います。

ウェストブルックのウェイブ&ストレッチ

ラスをトレードできなければ、ラスをウェイブ&ストレッチするのも手です。ストレッチにより、彼のサラリーを約15.3億円ずつわけて向こう3年で処理していくことができます。このメリットは、来年レイカーズがタックスから抜け出せることです。

タックスチームでなくなれば、約10.2億円のフルMLEを使うことができ、ミニMLEでは契約できないと言われているマリック・モンクと再契約することができます。モンクは今年唯一の当たりのFA契約選手で、市場に出ればフルMLE以上は得られるのではないかと言われており、レイカーズがモンクをキープするにはタックスから抜け出すしかありません。

ただ、レイカーズはやっとデンの約5億円のストレッチが終わったばかりなので、ストレッチには拒否反応がでるファンも多いのではないでしょうか。また、デットサラリーの約15.3億円も大きく、デリック・ホワイトやマーカス・スマート級のサラリーが2年キャップに無駄に眠ることと同等の意味を持ちます。その後のキャップワークの自由度に大きく影響を与えるでしょう。その場合、2024年のキャップスペースはほぼ消えてしまいます。

その他の選手のトレード

ラス以外のトレードはどうでしょうか?

レイカーズにはTHTの約10.3億円とケンドリック・ナンの約5.3億円の契約があります。しかし、THTも期待されていたような成長が見れず、ナンも今シーズンケガで全休で未知数なところがあるので、トレード・パッケージとしては魅力的ではありません。

紙の上ではTHT、ナンに指名権を出せばジェラミ・グラントやハリソン・バーンズを得られるかもしれませんが、ピストンズはグランドならもっと良い選手が取れるのでイエスとは言わないでしょう。

ノン・ギャランティーのオースティン・リーヴスはおそらくロースターに残るでしょうが、サラリーが約1.5億円なので、彼のトレードで大きなリターンは望めません。

ぶっちゃけレイカーズがトレードで良いリターンは得るためには、ADをトレードするしかなさそうです。

フリーエージェンシー

レイカーズがラスを動かさずにいた場合、前述したようにレイカーズはフリーエージェンシーがはじまった時点でタックスチームです。そのため、フリーエージェンシーではミニMLE、ミニマム、BAEしか使えません。約5.9億円のミニMLEで得られる3&Dがいればいいのですが…

その価格帯で手が届きそうなFAは、デニス・シュルーダー(おかえり!)、ブリン・フォーブス、ジャヴェル・マギー(戻ってくるか?)、ロビン・ロペス、ジョッシュ・ジャクソン、ジャレット・カルバーあたりで、レイカーズを変えてくれるような選手は見当たりません。そのため、今10億もらっているようなベテラン選手が、優勝のためにお金を捨ててレイカーズに来てくれるがどうかがポイントになってきます。

現実的に、トレードやフリーエージェンシーが厳しいレイカーズの戦力アップは、THTやリーヴスの成長とナンの復活にかかっていそうです。

新しいコーチ

ラスに新しい役割と守備を受け入れてもらえるようにラスをマネジメントできるコーチがベストです。レブロン、AD、ラスとバランスよくマネジメントもでき、戦術も優秀なコーチが理想ですね。そんなぴったりなコーチがいるかは別にして、今話題にあがっているヘッドコーチ候補をまとめました。

ジャズのクウィン・スナイダー
ジャズからの契約延長オファーを受け入れなかった&プレーオフ次第では放出されると言われています。ただ、マーク・ステインによると、契約延長をしなかったからと言って、ジャズとの関係が悪いかと言うとそういう訳でもないようです。

また、ポップが引退した場合のスパーズの後継者としても名前があがっており、もしジャズから離れたとしても、すんなりレイカーズに行くという流れにはならなそうです。

ラプターズのニック・ナース
レイカーズはクラッチのニック・ナースを狙っているというレポートが、クラッチのレポーターのシャムズ・チャラニアから出てきました笑


ただ、ナースはラプターズとの契約がまだ残っていて、もしナースを得るならラプターズの許可を得なければナースと話せません。仮にナースをラプターズから得るなら、そのリターンとしてドラフトアセットをラプターズへ送らなければいけません。貴重な指名権をナースのために出すのでしょうか?ラスをマネジメントできる保証もありません。サラリーは約8億円とレイカーズの予算よりも高そうです。

ドック・リヴァース
プレーオフで早々に敗退した場合、シクサーズはリヴァースを解雇して、ハーデンをロケッツ時代にコーチしていたマイク・ダントニを雇うかもしれないという噂もあります。EQの高いドック・リヴァースであれば、ロッカールームの個性をマネジメントできそうな気もしますし、ドナルド・スターリン騒動の時のように、不安定な中チームをまとめる力もありそうです。戦術には疑問が残りますが、レイカーズに必要なのは戦術よりもカルチャーや人間のマネジメントかもしれず、それもプレーオフまでは問題にはならないと思います。しかし、ネックはサラリーで、NBA優勝も経験しているためかレイカーズの予算よりも高そうな約8億円以上です。

また、レイカーズのコーチは定期的にカート・ランビスからチェックを受けるようですが、ドックならメディアも使ってうまくかわせそうです。

Heavy.のスティーヴ・ブルペットがランビスについて書いてたので紹介します。

カート・ランビスはスタッフや選手の前でヴォーゲルにあたっていた。練習でも廊下でもだ。みんなもそれを見ている。それでランビスの仕事は?彼の役職は?彼の役職は「ジニー・バスの友人」だ。

そのソースは、「フランク・ヴォーゲルはこの混乱から首になってハッピーだと思う」と言っています。

私はレイカーズのファンではありませんが、ほんとランビスはなんとかして欲しいんですけど(笑)。私ですらそうなのに、当の本人とかはもっと邪魔だと思っていると思います。キャリアアップのためならガマンも仕方ないのかもしれませんが…

このような職場環境(選手&フロント)で試合に勝たなければいけないので、評価が高いヘッドコーチ獲得はむずかしそうです。

他には、元レイカーズでヘッドコーチをしていたこともある現ウォリアーズ・アシスタントのマイク・ブラウン、スティーヴ・クリフォード、先ほども話題にあげたスコット・ブルックス、ミシガン大のジュワン・ハワード、元ブレイザースのヘッドコーチのテリー・ストッツ、バックスのアシスタントコーチのダーヴィン・ハム、ジャズのアシスタントのアレックス・ジェンセンらがリーグのインサイダーたちからあがっている名前だそうです。

その中でも驚きなのが、レブロンがマーク・ジャクソンの可能性によろこぶだろうというレポートがThe Athleticのサム・エイミックから出てきました。ソースによると、ジェームスはマーク・ジャクソンがその仕事を得る見通しにとてもアツくなるだろうとのこと。また、歴史的に見ても、それが実際に起こるという意味ではないと付け加えています。ただ、マーク・ジャクソンはクラッチ所属なので、これはクラッチがレイカーズの名前を利用してジャクソンを他チームに売り込むためのマーケの一環だと思われます。

フロント

エイミック曰く、レイカーズのフロントは、多くの他チームのフロントエージェントに深い不信や苛立ちを生んでいるそうです。このあたりの評判もペリンカっぽいですが、ただでさへ球団事情で厳しいフリーエージェンシーやトレードに立ち向かわなければならない中、外部から嫌われても何の得にもなりません。レイカーズのFA/トレードを巡る内外の状況はさらにきびしいものになりそうです。

それでもオーナーのジニーは、ペリンカのことをコービーの延長として信用しているようですし、彼を変えるつもりもないようです。当分はこの体制のまま行くのではないでしょうか。

また、レイカーズはスタッフにお金を使わないことでも知られていて、ヴォーゲルを雇った時は、タイ・ルーへのサラリーを渋ったり、モンティー・ウィリアムズやルーにスタッフを自由に決めさせないというような条件を出したというような理由もあり、ふたりの優秀なヘッドコーチを逃しています。

ラスをトレードした時も、ラスと良い関係を築いていて「ウェストブルック・ウィスパラー(調教の達人)」と呼ばれているスコット・ブルックスをアシスタントに雇おうとしたそうですが、マーヴェリックスのヘッドコーチになったジェイソン・キッドがADと近い関係のマイク・ペンバーシーをスタッフに雇おうとしたので、予算をペンバーシーをキープするために昇給に使ってしまい、ブルックスを雇うお金が足りなくなったためあきらめたそうです。

エイミックによると、レブロンもレイカーズはスカウトやアナリティクス部門を強化しなければいけないとわかっているそうです。

コーチやスカウトやメディカルなどの他のスタッフや設備にはサラリーキャップがないので、いくらお金を使っても問題ありません。なので、レイカーズのように球団価値がリーグでもトップ3に入るチームには、リーグ全体をひっぱるくらい人件費や設備投資にお金をじゃぶじゃぶ使って欲しいと思います。リーグを代表するチームが金を出し渋っているのはなんだか寂しく感じてしまいます。

レイカーズの球団内部についてのまとめはこちらから→「レイカーズの球団内部について

レブロン

8/4に2年約97.1億円の契約延長が可能です。レイカーズは37歳のレブロンに契約延長をオファーするでしょうか?

もしレイカーズからのオファーがこれよりも低い金額なら、レブロンはどうするのでしょうか?ESPNのウィンドーストをはじめ、多くのレポーターも、レブロンは家族もロスで過ごすのを気に入っていて、ビジネスもハリウッドベースなので、ロスに残りたいそうです。そうなるとレイカーズに対してレブロンの方がレバはなさそうです。

しかし、エイミックによると、レブロンは契約延長はせずに、今の契約をまっとうするつもりだそうです。もし彼が自由度を担保したいのであれば、その後はキャブス時代のように年単位での契約に戻ることも考えられます。

自分でも公言しているように、もし自分の息子のブロニーと一緒にプレーすることが最優先であれば、レイカーズがブロニーを指名しない限り、それは達成できません。その場合、そのレイカーズとの2年契約はその足かせになってしまうので、マックスを得られなくても1+1の年単位での契約(これも2年契約ですが…)の方がブロニーのいるチームへ行く自由度高まります。

レブロンとレイカーズの駆け引きも楽しみです。

アンソニー・デイヴィス

今シーズン、ADとレブロンが一緒にプレーした試合は22試合だけです。しかし、レイカーズは11勝11敗で、ADの言うとおりに、レブロンとADが健康だったらもっと勝っていたという簡単な話ではなさそうです。

ウェストブルックの影に隠れていますが、彼のプレーレベルも落ちています。以前は彼がストレッチ4や5になった時は脅威でしたが、今やエンビードやヨキッチ、KATに抜かされた感があります。

実際にそれは数字にも現れていて、PERは23.97とリーグ11位、EPMは+3.4で35位、LEBRONは2.60で30位で、ペリカンズ時代後半やバブルの頃よりも落ちて来ています。

スリーも18.6%(去年は26.0%)とフリースローも71.3%です。スリーはラスよりも悪く、もはやストレッチとは言えない数字です。

TS%はケヴィン・ラヴよりも低く、57.8%とトップ100にも入っていません。ちなみに、ヨキッチは66.1%、ヤニスは63.3%、エンビードは61.6%です。

ひょっとしたら、レブロンに合わないのはラスだけではなく、シュート力が落ちたADもかもしれません。

レイカーズが来シーズンまた優勝するには彼の活躍がかかせません。まだ年齢的にはプライム中のはずです。はやく優勝した時の輝きを取り戻して欲しいですね。

レイカーズ復活のまとめ

このようにレイカーズのオフシーズンはラス、トレード、フリーエージェンシー、新ヘッドコーチとあらゆる面で厳しい状況にあります。

残された有効な手立ては:


▪️フリーエージェンシーのミニマムやミニMLEで良い選手を当てるか、約15億とか取れる選手を説得して格安で契約する。

▪️THTやリーブスがMIPの候補者になるくらいまで成長する。シクサーズのタイリース・マキシィやウォリアーズのジョーダン・プールのようなイメージです。

▪️ラスの意識を変え、プレースタイルも変える。逆に言えば、ラスが変わればレイカーズは勝てるようになると思います。これは他の要素と平行して進めなければいけないといけません。

▪️ラスが変わらないなら、レブロンではなくラスのチームにする。これはロケッツ時代のラスが輝きを取り戻した時のように、ラス中心のチームにしてしまいます。レブロンの手からボールを離し、ラスをシューターで囲み、レブロンはコーナーにいたり、スクリーンをかけたりと2番手になってもらいます。レブロンはリーグ史上最多得点記録がかかっていますが、チームのために納得してもらうしか…

▪️ADの完全復帰。リーグのベストビックのひとりとしてMVP候補にあがるくらいの活躍をする。

▪️最後の手段は、ADを3&Dのウィングとストレッチ・ビックとのトレードです。

▪️現状維持という手もあります。来年は捨てて、2023年に大きなフリーエージェントの契約を狙うのです。2023年にはラスの大きな契約もなくなります。そして、レブロンと再契約せずにバードライツを破棄すれば、約64億円のキャップが生まれ、ちょっとがんばれば2人のマックス級のFAと契約できます。そして、その後にレブロンとはフルMLEかTPE(もしウェストブルックかADをトレードして切れていなければ)と1+1で契約するのです。レブロンはヒートの後に2度とディスカウントしないと公言していましたが、状況も変わっていますし、優勝を狙えるならひょっとしたらディスカウントはあり得るかもしれません。また、そのリターンとして息子を指名するようにお願いする交渉もできそうです。

2023年のFAには、今年オプトアウトしなければ、ハーデン、ビール、カイリーがいますし、契約延長しなければ、ヨキッチ、クリス・ミドルトン、KP、ドレイモンドらがいます。他にはウィギンス、ジョン・ウォール、ディアンジェロ・ラッセル、ヴーチ、ジェラミ・グラント、マイルス・ターナー、トレント、KCP、クズマ、ハート、クラークソン、ナンスらがいます。ザイオンもひょっとしたら残っているかもです。ここにあげた全員がマックスを得られる選手という訳ではありませんが、今よりも戦力アップになるはずです。

本当はその前にフロントや球団のトップから「クリーンアップ」しないといけないのですが…カリームの誕生日を祝うジニーのツィートにもランビスやペリンカの解雇を望むレイカーズファンのリプがたくさん書き込まれています。レイカーズファンも何がいちばんの問題かわかっていますね。なるはやで王者レイカーズに相応しい球団になるための改革をして欲しいものです。


参考サイト:Why this Los Angeles Lakers season was doomed from their first team outing in October/Where Do LeBron James and the Los Angeles Lakers Go from Here?/Lakers face long road back; PER record; tiebreakers; scouting Duke’s Mark Williams: Hollinger’s Week That Was/Source: ‘Couldn’t Believe’ Lakers Players Were Texting During Games/NBA Offseason Guide 2022: Frank Vogel is out, but the Lakers have more questions to answer/Amick: LeBron James wants to win more championships. Could that lead him to turn down a Lakers extension?/
サムネイル画像:Photo by Wally Skalij/Los Angeles Times