クリッパーズのコーチのタイ・ルーは12月から故郷にいる家族親族のうちの7人を失いましたが、葬式には帰らなかったと”The Pivot“で明かしました。
その理由は、チームが負けている時にチームを残して行ってしまう事はできなかったからだそうです。
ルー:「家族のためにそこ(家族の元)にいなくてはいけない事もわかっていた。今ツラい時を経験している。私は12月から7人の家族親族を失って、ひとつの葬式にも行かなかった。なぜなら私たちは5連敗したからだ。私は簡単な道を選んで、家に1週間帰える事もできたが、私にはそれはできないと思えた。時として、家族などの本物の人生の問題は重要だが、私はゲームに与え過ぎているかもしれない。でも私は人とは違ってできている。もし私たちが5連勝していれば、3つか4つの葬式に出るために家に帰っていたかもしれない。でもあなたがツライことを経験している時、みんなはあなたがどう反応するか見たいんだ。簡単な道を選ぶのか、他の違った事をしようとするかだ。若い選手たちには、確実にゲームが与えてくれたものをゲームに与え返す事を伝えたい」
最近Yahoo Sportsのジェイク・フィッシャーからタイ・ルーがコーチを辞任するというような話も出てきていましたが、このような精神的にもきつい状況もその噂が出た理由のひとつかもしれません。
また、ルーは若者たちに伝えたい事は何か聞かれ、「NBAに来れば、ゲームがあなたやあなたの家族が想像も夢にもみなかったモノを与えてくれる…だからゲームが与えてくれたものをあなたは与え返さなければいけない」と答えています。
このように、ルーのモットーはゲームへの「献身とリスペクト」のようです。
そのため、11年の現役キャリアで試合前の夜は一度も出かけなかった事を明かしています。ルーにはバスケに対してこのような信念があるため、家族の苦難よりもゲームを優先したのでしょう。コーチのバスケへのリスペクトと情熱が感じられます。
クリッパーズのコーチでいる事については、自分をただのヘッドコーチではなく、世界中の多くのブラックやブラウンをインスパイアできる存在だと思っているそうです。たくさんの若い子供たちをインスパイアをするという自分自身よりお大きな目的を持ち、バスケットプレーヤーやアスリートだけではなく、他の人たちやカルチャーが少しでも前進していく事を助けていきたいとの事。
このルーの信念と決意がある限り、彼はコーチとしてのキャリアを続けていくでしょう。これからも多くの若者たちをインスパイアし、ポジティブな変化を生み出していって欲しいですね。
サムネイル画像:Photo by Sean Gardner/Getty Images
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