トレード特集 Part 2! アンソニー・デイヴィス!!

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アンソニー・デイヴィスがペリカンズにトレードを要求しました。

Wojが月曜の朝8:00 ETに速報を出したため、月曜はADのトレードの話題一色になりました。

来るのはわかっていたけど、来たら大騒ぎ。
さすが「ジェネレーション・プレーヤー」と言われている選手だけあります。

そして情報の出所が、所謂「関係者」や「ソース」ではなく、リッチ・ポール本人なのが非常に大きいです。ポールが直接Wojに話して、Wojが、そのまま彼の言葉を使っているという事はすべてが計算されているのでしょう。契約延長を断るだけなら、オファーされてからでもいいはずです。

また、タイミング的にも、このトレード要求はトレードデットライン10日前に発表されたため、NBA関係者の間では疑問符がつきました。なぜなら、今はNBAで最もアセットを抱えているセルティクスがトレードに参加できないため、ペリカンズはADのトレードがあるとすれば夏でほぼ決定だと思われていたからです。夏にスーパーマックスの契約延長をADにオファーして断られた後で、トレードすればいい訳です。

そのため、ポールの親友でクライアントのレブロンがいるレイカーズに、セルティクスが競合にならない内にADトレードのチャンスを与えたという見方がほとんどです。

なぜトレード要求したのか?

ADは、ペリカンズからこの夏に、5年で約240億のスーパーマックス契約延長の資格が得られるはずでした。ペリカンズは間違いなくADに契約延長をオファーしたでしょう。どうしてADはそんな大金を諦めてトレードの要求をしたのでしょうか。AD曰く、彼にとって大切なのはお金ではなく勝つ環境のようです。

アンソニー・デイヴィス:
“レガシーが欲しい。私を見ていてくれている人たち、若い子供たち、彼らにADのレガシーを知って欲しい。優勝、コミュニティーにやっている事、良いチームメイトでいる事、一生懸命プレーする事。これらのすべてが私にとって大事だ。勘違いしないで欲しい、お金はすばらしい。でも、お金かレガシーかといったら、私は毎回レガシーを選ぶ」

(ちなみに、1+1契約を5年し続ければスーパーマックスと15億円しか変わらなくなるという試算もあるようです)

また、ADはペリカンズに不満を言ってきませんでしたが、ここに来て急にトレードを決意したのは、オールスターのスターターに選ばれなかったのが大きいと言われています。スモールマーケットで不満を言わずにがんばっても、スターターには選ばれませんでした。

ADレベルの選手がオールスターのスターターに選ばれない理由は(レブロンが来たのもありますが)、ペリカンズのチームづくりとマーケットサイズが影響していると考えられています。長いことペリカンズでやってきてもチームづくりが改善せずに、なかなか勝てません。

スモールマーケットのニューオリンズに来たがるスター選手はあまりいないため、勝ってメディアに露出が増える事もありません。とはいえ、ポール・ジョージが感銘したような球団のカルチャーやファン層もありません(ニューオリンズはペリカンズの親会社の保有するNFLのセインツの方が人気)。イーストにいても、エンビード、カワイ、ヤニスに割って入るのはむずかしいかもしれません。そこで、ビックマーケットに移籍してマーケットバリューをあげるという要因もあると思います。

チームづくりに関しても、ペリカンズは課題は多かったですね。アシックに多くのキャップを使ってしまったり、ケガ人は常に多く、エリック・ゴードンやアンダーソンをアセットを得る事もせずに歩かせてしまいました。ADは、KDやヤニスなどと違い、オフェンスを誰かにセットアップしてもらわないといけません。彼を活かせるPGは去年のロンドだけだったのではないでしょうか。その点を強化しない球団に密かに不満があったとも言われています。

それでは、アンソニー・デイヴィスのトレードがどうなるのか検証していきたいと思います。

トレードを理解する上で、アンソニーのサラリーを詳しく見ていきましょう。

アンソニー・デイヴィスのサラリー

トレードでいちばん重要な要素は、サラリーの大きさと長さですね。

ADの残りの契約は次のようになります。
2018-19シーズン:$25,434,263
2019-20シーズン:$27,093,019
2020-21シーズン:$28,751,775(プレーヤー・オプション)

トレードキッカーが15%。しかし、レイカーズにトレードされるなら取り消すでしょう。
プレーヤー・オプションなので、トレード後は1.5年の契約が残ります。

2/7までにADとトレードをするチームは、約20.3億円分(トレードキッカー含めず)の契約が必要です。夏であれば、21.6億円(トレードキッカー含めず)が必要になります。

ペリカンズの選択肢

ペリカンズはADを2/7までにトレードした方がいいのでしょうか?
答えはノーです。ペリカンズにとってベストなのは、夏まで待つ事です。
それにはいくつか理由があります。

1. セルティクスのアセット:

CBAの規定で、NBA#1のアセットリッチなセルティクスが、このAD総取り競争に参加できません。CBAでは、デセグナィテッド・プレーヤー契約をしている選手を同時に2人持つ事を禁止しています。セルティクスには、同契約をしているカイリー・アービングがいるため、同じ契約をしているADがセルティクスへ行く事はできないのです。簡単に言えば、7/1にカイリー・アーヴィンと契約を更新しない限り、セルティクスはADのトレードに参加できません(セルティクスがカイリーをトレードしてADを狙いに行く事も可能です)。

ペリカンズは、夏まで待てば、ティタム、ブラウン、ヘイワード、スマート、クリッパーズのドラフトピック(Top1-14プロテクト)、グリズリーズのドラフトピック(Top 8プロテクト)、キングスのドラフトピック(Top1プロテクト)、セルティクスのドラフトピックを持つセルティクスからのオファーを受ける事ができます。この質と量は他球団からのオファーを圧倒するでしょう。


同時に、今オファーされているレイカーズのオファーもそのまま夏まで残るため、いろいろ検証する上でも焦る必要はないと思います。

2. ドラフトピックの行方:

再建チームに必要なのはハイドラフトピックです。ドラフト・ロッテリーの日程は5/14日です。ペリカンズは、いいドラフト順位を獲得したチームとADとのトレードを交渉するべきです。少なくともその選択肢は手に入れておきたいでしょう。

今のロッテリーの順位は、ニックス、サンズ、キャブス、ブルズ、ホークスと続きます。ドラフト順位は今年から最下位3チームが同じ14%の確率で1位になる事ができます。この中のチームのどこかが夏にADトレードに興味を持ってくれるかもしれません。

また、ペリカンズは、今シーズンADをシャットダウンしてしまい、ジュルー・ホリデー/ミロティッチ/ランドルをトレードしてタンクモードに突入する事も可能です。今はペリカンズはロッテリー10位ですが、タンクをすれば7位や5位になり、それにドラフト1位~3位になったチームとADをトレードして、2つのロッテリーピックを得る選択肢を持つ事も可能になります。

仮にこれが現実になったら、ADが今シーズン最後にプレーするのはオールスターになります。

(Chris Graythen/Getty Images)

トレード・シナリオ

現在噂されているADのトレードの噂をまとめました。やはり、レイカーズ、ニックスが多いですね。

レイカーズの選択

ADの移籍先の最有力と言われているレイカーズはどうでしょうか。

レイカーズにとってMVP候補の選手の獲得をためらう理由はありません。しかも、その選手がレブロンとうまくフィットするのが間違いないなら尚更です。 ADとのトレードでペリカンズから要求されると言われている、クズマ、ボール、イングラムはMVP候補にはなれないでしょうから(今のところその兆しは見られません)、ADが取れる内に取っておくべきです。34歳のレブロンと複数年契約した時点で、レイカーズには今までのように時間が残されていないのです。

しかも、今であれば最大のライバルのセルティクスが競合になりません。大チャンスです!

逆にペリカンズから足元を見られる可能性はありますが、仕方ないでしょう。

(AP Photo/Jae C. Hong)

2/7までにトレードした場合:

レイカーズは、 ADの約25.4億円に対し、約20.3億円分の契約を送らなければいけません。

アセットとしては以下の選手がいます。
KCP:約12億円。
ロンゾ:約7.4億円。
クズマ:約1.68億円。
イングラム:約5.7億円。

KCP、ロンゾ、クズマで約21億円で数字は合いますね。ただ、レブロンとフィットしないと言われているイングラムを残すのはなさそうです(彼の2020の契約状況も含め)。またペリカンズはこの若手3人とドラフトピックを要求するのは確実だと言われています。なのでインングラムを入れて約26.7億円。これに対し、ペリカンズは契約が切れるクラークやフレイジャーの約1.7億円をつけてれば釣り合います(レイカーズは夏にキャップを空けておくために来年の契約は受け取らない)。この場合、ペリカンズはロースターが一杯なので、2人をウェーブしなければいけません。

レイカーズのキャップは、レブロンが約37.4億円。ADが約27.1億円。ワーグナーの約2億円、ハートの約1.9億円、ミキャリックの約1.4億円、ボンガの約1.66億円、ドラフトピックの約2億円(仮)デンのストレッチが約5億円で、合計約78.46億円。となると、約30.5億円のキャップスペースがある事になります。(ズバッチはバードライトで再契約)

他のFAのスターのカイリー、ジミー・バトラー、クレイ・トンプソン、カワイ・レナードのマックスは約32.7億円なので、3人目のスターの獲得はむずかしそうです。レブロンとADがいるからディスカントをすると言うなら別ですが…

残ったキャップでPGやウィング/シューターを揃えたいところです。3人目のスターがいなくても優勝候補にはなりそうですね。

MLEの約9.2億円もあります。

7/1以降にトレードした場合:

レイカーズが夏にADをトレードすると、どうなるでしょうか。ハイリスク、ハイリターンになります。

レイカーズには約41.6億円のキャップスペースがあります。まずはこれをFAであるカイリーやクレイに使ってしまいます。

その後でADをボール、イングラム、クズマの約17.8億円とトレードします。サラリーが足りない分は、なんとか今いるロースターの誰か(ランスやビーズリー)を説得して、サイン&トレードでいっしょにトレードすれば解決します。

これで、レイカーズに3人のスターが揃う事になります。

しかし。レイカーズはセルティクスやドラフト高順位を持っているニックスらのチームと競わなくてはいけません。これはどうなるか予想できません。もしレイカーズが今年ADを逃す事になれば、結局 ADはボストンを気に入ってしまうかもしれませんし、早くてもADがFAでレイカーズに来るのは2020年になってしまいます。

その頃には、レイカーズにキャップが残っているのかが問題になります(FAは2020年のADまで待つとして、2019年にスター選手と契約しないとしたら)。イングラムはこの夏契約延長をしなければ2020年にはRFAになり、彼のキャップホールドは約21億円になります。そうすると、サラリーに約96億円前後かかってしまっていますので、これではADとFA契約するキャップが残りません。2020年にADのためにキャップを残すのであれば、イングラムかロンゾ+若手のどちらかをこの夏トレードしておかないといけないと思います。その時に、スターのいないチームにレブロンがハッピーでいられるのか? 等不透明な事が多くなります。

ただ、リッチ・ポールはヤフーのクリス・ヘインズに、ADはセルティクスには興味がないと言わせて予防線を張っているため、セルティクスはADの1年レンタルのためにティタムを出して質と量で勝負するようなトレードしないと思います。

ニューヨーク・ニックス

ペリカンズの方向性にもよりますが、もし再建ではなく競争力を保ちたいなら、クリスタプス・ポージンギスと2019年のドラフトピックを欲しがるでしょう。

オーソドクスにいけば、ニックスは、コートニー・リー、フランク・ニリキーナ、ケヴィン・ノックス、ミッチェル・ロビンソン、2019年ドラフト1位とADをトレード。

ただし、ニックスが仮にドラフト1位になった場合、彼らはザイオン・ウィリアムソンの7年をADの1年と交換するでしょうか?先にADとの契約延長が保証されない限りむずかしそうですし、スター性が高く、どちらかと言えばKPとかぶらないザイオンの方が良いのかもしれません。

※KPがトレードされました!ペリカンズがニックスとトレードしなかったのは、a)KPに興味がなかった。b)ハーダウェイのサラリーダンプを引き受ける気がなかった。c)ニックスがドラフトピックをあきらめなかった。これらのいずれかか、両方が理由だと思われます。ペリカンズとしては、再建のためドラフトピックが得られなければサラリーダンプは引き受けないスタンスなのだと思います。

ボストン・セルティクス

エインジGMはAD獲得のトレードには何年も準備してきたという話も出ていますし、必ずADのトレードに参加するでしょう。また、カイリー・アーヴィンは ADと仲がよく、一緒にプレーしようなどと話をしていた事もあるそうです。もし、カイリーがセルティクスファンに約束した通り契約延長をして、ADをリクルートしてくれればその可能性が高くなります。

ここでもADが1年のレンタルになるかどうかで、オファーの質が変わってきます。AD次第ですね。

(Getty Images/Maddie Meyer)

セルティクスのトレードですが、ここでマーカス・スマートの約12.5億という中級のサラリーの威力が発揮されます。エインジはこのためにスマートとこの金額で再契約したのではないかとすら思います。

そうでなければ、数合わせのためにジェイレン・ブラウン(約6.5億円)とジェイソン・ティタム(約7.8億円)の2人をトレードに入れなければなりませんでした。セルティクスのオファーは、マーカス・スマート、ジェイレン・ブラウン、ロバート・ウィリアムス、フィラー、ドラフトピック2つ、などになるのではないでしょうか。カイリーが残り、ADの再契約の確約があれば、ブラウンの代わりにティタムが入るかもしれません。もしくはティタムの代わりに2ndを含むドラフトピックを3つとかになるかもしれません。

結論

やはりADが力を持っていますね。トレードをオファーするチームはADがレンタルになるか、コミットしてもらえるのか気にしちゃいますよね。ADはいずれにしても、結局は2019年の夏にレイカーズに行き着くのではないかと思います。

カワイに続いてスーパーマックスをいらないと言った選手はADで2人目です。スーパーマックスがあまり機能しないので、次のCBAでは改定が必要ではないかとの事です。

参考サイト:What are Lakers’ options after Anthoney Davis’ trade request?
サムネイル画像:Photo by Getty Images

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