注目の対決・ラウンド1:ロケッツ対ジャズ

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いよいよNBAプレーオフがはじまりますが、ラウンド1でいちばん注目しているマッチアップはロケッツ対ジャズ戦です。

ウェストの4位と5位のチームの対決ですが、ウェストではベスト2位と3位の対決だと言われています。2/1からのNet Ratingを見てみると、ロケッツが10.2でリーグ2位。1位はジャズで11.1になっています。この数ヶ月でトップ5に入る2チームがラウンド1で早くもガチンコ対決するというNBAファンにとってはたまらない対戦なのではないでしょうか。私は今からワクワクしています(笑)。

紙面ではジャズが上ですが、実際はどうなるのでしょうか。

ロケッツ vs ジャズ

この戦いは昨シーズンのプレーオフのラウンド2の再戦になります。
昨シーズンは、スイッチヘビーなロケッツがジャズのオフェンスを抑えて4-1で勝ち抜いています。数字を見ればロケッツの圧勝でしたが、両チーム戦術の応酬があり見応えがあったシリーズでした。

今シーズンは昨シーズンと何が違うのでしょうか。
いくつかシリーズを観るのが楽しくなりそうなポイントをあげてみたので、ぜひ読んでみてください。

ロケッツのディフェンス

いちばん変わった要素がロケッツのディフェンスだと思います。
昨シーズン、ジャズはロケッツのスイッチしまくりのディフェンスに苦戦しました。アイソとリバウンドが弱かったからです。しかし、ロケッツは今シーズン、スイッチ・ディフェンスのレベルを下げています。ロケッツはこのシリーズで過去の実績があるオールスイッチング・ディフェンスをジャズ戦でやってくるのか、またはシーズン中と同じディフェンスをするのか、興味深いところです。

問題は、ロケッツがオールスイッチ・ディフェンスをはたして去年と同じレベルで出来るのかです。アリーザやLMAMというディフェンスが素晴らしい選手を失って、状況ごとに異なるスイッチを繰り出す事ができないため、シーズン序盤にオールスイッチを捨てています。ジャズのエースのドノヴァン・ミッチェルに対してスイッチしまくるのは見えますが、それ以外もやってくるのでしょうか?

それに対し、ジャズは今シーズンにスイッチング・ディフェンスの対応策を練ってきています。スクリーナーがスリップしたり、選手がランダムに動いてディフェンダーを混乱させる動きをしたりしています。これもどうロケッツがプレーオフで対応してくるのか見るのも面白そうです。また、ジャズはハーフコートではなく、走るっていう手もあります。ロケッツはリバウンドが弱いので、リバウンドしてボールをプッシュできるのか…その場合、誰がプッシュするのか… 気になりますね。

ロケッツは誰がミッチェルをカバーするのでしょうか?CP3?シャンパート?リヴァース?ハーデンはイングレスかファイヴァースに隠すのでしょうか。ロケッツはビックの控え(ネネとフェリード)の守備が弱い事も懸念ですね。タッカーがジャズのゴベアーやフェイヴァースにマッチアップするのでしょうか。

ジャズのハーデンへのディフェンス

このコラムでも以前ハーデン対策を紹介しましたが、今チームがやっているハーデンに対するディフェンスはジャズがはじめた事でもあります。ハーデンの左について、ハーデンを右から深くドロップしたCに送るヤツです。話は変わりますが、ジャズのディフェンスはクリエイティブで本当に面白いです。ヤニスにいきなりゴベアーをマッチアップさせたりしますので、興味ある方はリーグパスでジャズをいろいろ見てみるのも面白いと思います。

そんな感じで、実はジャズは対ハーデンの守備はかなりうまいのです。ハーデンは去年のプレーオフのジャズ戦ではあまり活躍はできませんでした。今シーズンもハーデンの最低得点の15点だか16点はジャズ戦だったと思います(ファクトチェックしていません)。

ジャズは、徹底的にハーデンの左に付いて左手を使わせないようにしつつ、右へ誘導していくでしょう。ハーデンの右手のパスは弱いため、オフェンスの選択肢を限定できます。そして、ハーデンにむずかしいレイアップかフローターを撃たせていくと思います。また、ハーフコートに入るまえからハーデンをマークし、ハーデンにボールを持たせない事も予想されます。

ハーデンには、ミッチェル、ルビオ、オニール、クラウダーがメインにマッチアップしていくのではないかと思います。

個人的に気になるのは、ハーデンに狙われるフェイヴァースを様子をみながらスタートさせるのか、それとも最初からいきなりクラウダーで行くのか?です。

ジャズのケガ

去年のシリーズでは、守備がうまいルビオはケガでいませんでした。
ルビオのボールハンドリングがあるだけでも、かなりオフェンスが変わるのではないでしょうか。

ルビオは今大腿四等筋を打撲しており、それがどれだけプレーに影響するのかもわかっていません。ルビオはシリーズのXファクターになれるのでしょうか。

去年のシリーズでは、ドノヴァン・ミッチェルはサンダー戦で足のケガをしてしまい、ロケッツ戦は不調でした。昨シーズンのシリーズでは、ジャズは点をとれずに負けてしまったので、今週末からのシリーズでの活躍が期待されます。

ダンテ・エグザムの欠場
残念ながら、ハーデンに対し良いディフェンスをするエグザムが欠場です。
横に動けてリーチがある彼が6分~8分ハーデンを守るだけでもかなり違いがあったのではないでしょうか。

その他
  • 昨シーズン、ロケッツがウォリアーズと素晴らしい勝負をしたのは、ラウンド2でジャズとやり合ったからだという人もいます。ジャズに対しフィジカルにならざるを得なかったロケッツは、フィジカルさをジャズ戦でレベルアップさせ、ウォリアーズに後一歩というところまで迫る事ができたんだそうです。なので、ロケッツがウォリアーズ戦の前にリーグ屈指のディフェンスを擁するジャズとやるのは良い準備になるのだという人もいます。
  • ジャーナリストたちはロケッツが勝ち抜くと考えている人が多いです。
    (4-1という人もいますし、4-3という人もいます)
  • また、ロケッツがウォリアーズとラウンド2で当たるのはラッキーという声もあります。理由は、クリス・ポールがまだ疲弊しておらずケガをしないからだそうです。

いろいろ見所が各所にありますが、1番気になるのは、スナイダーさん筆頭にジャズがどうロケッツのオフェンスに対応してくるのかです。ジャズは新しい対ハーデン・ディフェンスを見せてくれるのでしょうか?ロケッツのオフェンスがジャズの守備を粉砕するのでしょうか?今からGame 1が楽しみです。

サムネイル画像:Photo by Mark Mulligan/Houston Chronicle