八村塁がNBAドラフトで9位で指名されるという偉業を達成しましたが、アメリカのメディアでその評価はどうだったのでしょうか?
ポッド・キャストで調べられるだけ調べてみました。ザック・ロウやウィンドーストらはドラフトの事で八村塁の事は話していませんでしたが、全体的にはサンズのドラフト戦略が意味不明という話題が多く、ウィザースの話題はあまり多くありませんでした。あった場合は、9位で八村をとった事に疑問を持つ声が多かったです。
Bleacher Reprots/Jonathan Wasserman
Bleacher Reportsのスカウト/ドラフト担当のJonathan Wassermanが言っていた事を簡単にまとめました。
今回のドラフトで最初のバッド・モーメントはウィザースのNo.9だった。
八村塁はグレートストーリーだ。
全国でもベストプレーヤーの内の1人で、平均20点、60%FGと素晴らしい記録を残している。
そのためスカウトの中には彼をTop10に入れる人もいるが、その数字を達成した相手は比較的弱い相手に対して達成した数字だ。
彼を45位に入れているスカウトとも話したことがある。
私は彼を25~30位に入れていた。
彼には多くの疑問点があるからだ。
ミッドレンジしかなく、シュート、パス、リバウンドができない。
ディフェンスでも価値が出せるようになるとは思わない。
早い話、ジャバリ・パーカーの最悪なバージョンだ。
ジャバリ・パーカーはドラフト2位で、八村塁は彼と体格が同じで、プレースタイルも似ている。得点する以外に何も良くできないタイプの選手だ。
SFではサイズがあり、PFしては素速いく、ミスマッチを生み出せるのが
強みだ。
15フィート内では効率的な選手だ。それだけではNBAでは通用しない。
もっとも疑問なのがフィールだ。
NBA選手に見えるし、スターになれる個性もある。
日本出身でマーケタビリティーもある。
しかし、彼のゲームは今のNBAにはフィットしない。
何が良くできるのか見た時に、15フィートからのシュート、
グレートフィニッシャーで、ポストプレーヤーだ。
ミッドレンジは素晴らしく、強さと速さがある。
しかし、今シーズンはスリーは5回しか決めていないし、
大学の3シーズンで、アシストレートとリバウンドレードは壊滅的で、
ディフェンスで価値を生み出すことはないだろう。
ミッドレンジは死んだとか言われている今のゲームの方向性を無視するなら、
15フィート内ですばらしいオフェンスをするプレーヤーだ。
その他はどこまで伸びるかは不明だ。
チームのアイデンティティーがわからない。
ビールはプライムだが、チームは再建中だ。
チームをビール中心でいくのかどうするのか方向性が見えない。
GM、プレジデントがおらず、次の3~5年後に、八村がチームのコンセプトに合うのかもわからない。

Michael J. LeBrecht II/NBAE via Getty Images
Cole Zwicker/Ben Taylor
元 NBAコンサルのCole Zwickerの感想をまとめました。
八村は私のドラフトボードでは37位だった。
ハードコアのスカウトは彼を30~40台に入れていた。
テープを見る限り、彼は1stラウンドピックではない。
しかし彼は9位だった。それをどう考えていいかわからない。
アイテストとアナリティクス・スカウトの違いかもわからない。
申し訳ないが、アイテストではロッタリーピックではない。
体はすばらしい。
長さも動きのスキルもある。
しかし、アスリートとして過大評価されている。
NBAはスコアリングに価値をおく。
ミスマッチスコアラーで大きいプレーヤーは動きの速さで翻弄し、
小さな選手相手にはスペースをつくってハイリリースのプルアップがある。
ジャバリ・パーカーの爆発力がないバージョンだ。
フェイスアップ・スコアラーで、これらはドラフトで過大評価されているものだ。
The Athleticsのドラフト・エキスパートのSam Vecenie談。
八村塁は人間としてスーパーエリートレベル。
人を惹きつけるパーソナリティーがある。
日本だけではなく、グローバルでエンドースメントで大金を儲けられるだろう。
ウィザースではドラフト前に本人と話もせずにドラフトした。
シュートもディフェンスも良くない。
ゲームのスピードについていけていない。
足がおろそかになる。
グレートカッター、フリースローラインに行ける。
小さい相手にはポストアップできる。
ドラフト順位は高すぎるが、高いという事は、
ウィザースは彼の成長にすべてを賭けている事を意味している。
言葉の壁はもうない。
ゴンザガ大で英語の話が通じる率は:
1年目は25%
2年目は75%
3年目は100%
だったそうだ。
バスケ歴がまだ浅い。
スパーズが90%気に入っていた。
Sports IllustratedのAndrew SharpとWashington PostのBen Golliver
シャープはウィザースの大ファン。
八村塁はディフェンスしない、3を撃てない、チームメイトのためにプレーメイクできない、ボールを失いターンオーバーが多い。
大学では得点できていたが、プロでは通用しないのではないか。
ゴリヴァー:「日本では彼は神で、日本のメディアは全てのレポーターに彼の良いところを言ってくれと聞きまくっている。お前も捕まったろ?」
シャープ:「私も日本のスポーツメディアに彼について5分話をした」
ゴリヴァー:「本当のことを言ったのか?」
シャープ:「言わない!(笑)、私はルイについてエキサイトしている誰の祭りもぶちこわさない!八村はとてもハードワーカーで、ハイモーターの選手だ。DCでは(チームが弱いので)期待が高くなく、責任もない、機会は多い、と言っておいた。」
ゴリヴァー:「彼がどれほど良くても、ジョン・ウォールが次の24ヶ月いないから意味がないと言ったか」
シャープ:「ジョン・ウォールの話も引き出してまで彼らに本当の事は言いたくなかった」
ゴリヴァー:「これがお前がルイに対しエキサイトするべき理由だ」
ゴリヴァー:「これが私の彼について言える事のベストだ」
シャープ:「球団に日本のフレーバーがあることはクールだ」
シャープ:「ドラフトの後、オフィスから帰る地下鉄でドラフト専門にしているジェレミー・ウーと話をしている時に、ルイの話が出てきて、私は八村塁がロッタリーピックなのは何かの冗談だ、それだけでこれがいかに悪いドラフトクラスなのか証明している、と不満をぶちまけた」
最後にThe RingerのBill Simmons。
ゴンザガで2番目の選手が9位に選ばれた。
安定感があるステディー・ガイだ。
彼らは八村がすごく礼儀正しいと言うが、バスケで礼儀正しいのが良いのかはわからない。
ビラップスが番組中に八村をヤング・カワイ・レナードと呼んだ?
15歳のカワイの間違いじゃないか?サンディエゴ州立大の時の?
プロデューサーが事前に知っているはずなので、その発言は止めるめきだった。