トレード特集 Prt.4:ブルズ/バックス/キャヴス/ネッツ

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今回のトレード特集は、激戦のイーストのプレーオフチーム(2/3時点)を上位から順に見ていきます。ヒートはリークがないのか、クリスチャン・ウッズとダンカン・ロビンソンのトレード交渉以外は目にしないので省いています。シクサーズもほぼベン・シモンズかトバイアス・ハリスのトレード情報なので割愛しています。もし興味があれば前回のシクサーズ特集を見ていただければ現状がわかると思います。また、FAでシモンズとハーデンのサイン&トレードが噂になっていますが、それについては今後情報をまとめていきますのでしばらくお待ちください。

シカゴ・ブルズ

ケガで主力のロンゾ・ボール、アレックス・カルーソ、パトリック・ウィリアムズを欠いているにも関わらず、現在2/3の時点でイースト1位です。若手もその空いた穴を埋める活躍を見せており、あまりトレードで動いているという噂は出ていないように思います。

パトリック・ウィリアムズ、デリック・ジョーンズがケガで長期離脱中のため、PFのポジションの補強が必要だと言われています。そのため、ピストンズのジェラミ・グラントを狙っているとの情報が出てきています。しかし、グラントはオフェンスで主要な役割を欲しており、すでにバケットゲッターのラヴィーンとデローザンがいるブルズには行きたがらないと思われます。

それならグラントと同じサラリーのハリソン・バーンズが狙い目です。そうなると、サラリーマッチ的には、パトリック・ウィリアムズとデリック・ジョーンズJr.+ブレイザースからの1巡目指名権(ブルズにはトレードで出せる自分の1巡目指名権はありません)でいけそうですが、そうなるとタックスを少し超えてしまいます。ブルズはタックスまでわずが約2.9億円で余裕があるとは言え、タックスを滅多に払わないブルズが大きなトレードに動くとは思えません。プラスでミニマムの選手をパッケージに含めるなどの工夫をしなければいけないでしょう。

また最近、パトリック・ウィリアムズはプレーオフ前のレギュラーシーズンに復帰できるかもしれないという明るいレポートも出てきています。カンファレンス1位という事もあり、変にトレードに動かずに、4位指名のパトリック・ウィリアムズはキープしそうです。

(パトリック・ウィリアムズがシーズン全休になるとも言われた手首のケガをしたと思われるプレー)

デリック・ジョーンズは契約が最後なので、ドラフトアセットに変えるかもしれません。また、トロイ・ブラウンもRFAなのでジョーンズ同様アセットに変える動きがあるかもしれません。セルティクスと、ブラウン ⇄ シュルーダーのトレードの交渉があったと情報が出ましたが、ドノヴァンがサンダー時代コーチしていたシュルーダーを欲しがったのでしょうか?セルティクスはこのトレードではタックス回避できないので、あまり旨味はなさそうです。

バックコートでは、ドスンムの活躍もあり、前のフロントオフィスが指名したコビー・ホワイトがトレード候補だと言われています。

カーニソヴァスからのリークは少なくて、ブルズの動きは読むことがむずかしいそうです。そのカーニソヴァスとナゲッツ時代一緒だったポール・ミルサップはバイアウトでブルズへ行くかもしれないと噂されています。

ミルウォーキー・バックス

ブルック・ロペスがいつ復帰するのかまだわかっていないためセンターを探しているようです。そのトレードターゲットとして、ジェイレン・スミスの名前があがっているとのこと。その時のサラリーマッチは、おそらくジョージ・ヒルでしょう。来年FAのパット・コノートンもボビー・ポーティスも本人の合意がない限りトレードできません。

ロペスの復帰は球団外からは疑問の目で見られていて、トレードがバイアウトでセンターを加えるのではないかと言われています。

相手チームからはコノートンとドンテ・ディヴィチェンゾへの問い合わせが多いそうです。来年もおそらくタックスを超えるバックスは、RFAのディヴェチェンゾとおそらくフルMLE近くの契約ができそうなコノートンをどうするかが課題になります。ふたりを今の内にお金がかからないドラフトアセットに変えてしまうか、または他の選手とトレードするのか、それともこのままキープしてタックスを気にせずにサラリーマッチするのか…?

お金的にはコノートンを出したいところでしょうが、バスケ的にはヤニスと良いケミストリーがあったりします。どうするのか悩ましいところです。

ディヴィチェンゾはリーグ中で興味を持たれていて需要が高そうです。バックスは彼のリターンで若い良い選手か今シーズン勝利に貢献できる選手を欲しがっているとのこと。

ちなみに来年のバックスのサラリーキャップは現時点(2/2)で、8人で約160億円(ディヴィチェンゾのキャップホールド含む/コノートン含まず)とタックスを約15億円超えていて、タックスの支払いは約31.3億円になります。全員のキャップホードドを含めた数字は15人で約181億円を超え、タックスも約117億円になります。今年のウォリアーズのタックスが約130億円超えなので、スモールマーケットのバックスにとってすごく大きな数字になる可能性もあります。

あとはミニマムサラリーなので、あまり活発に動く要素がないかもしれませんが、ミニマムのセミ・オジェレが売りに出されているようです。

(コノートンとヤニス Photo by Aaron Gash/AP)

クリーヴランド・キャヴァリアーズ

キャヴスはPGのコリン・セクストンとリッキー・ルビオがケガで全休になってしまい、レイカーズとのトレードでベテランPGのレイジョン・ロンドを獲得しました。しかし、まだボールハンドラーが少なく、プレーオフ進出に向けてバックコートを改善しようとしているそうです。

そのため、契約が切れるリッキー・ルビオと指名権のパッケージを売り込んでいるとのこと。ペイサーズのキャリス・レヴァートやロケッツのエリック・ゴードンの名前があがっていましたが、ここに来て、レヴァートの噂が強くなってきているそうです。また、マジックのテレンス・ロスの名前もあがっています。

どうやらいちばんの狙いはボールを持てて点が取れるSGのようです。

しかし、キャヴスのオファーとペイサーズやロケッツが求めているアセットに開きがあるようです。キャヴスはルビオ+2つの2巡目指名権で行きたいようですが、ロケッツはゴードンで1巡目指名権を得られると踏んでいるようです。ちなみにキャヴスの1巡目指名権は無傷で揃っています。

(リッキー・ルビオがACL損傷したプレー)

プレーオフで戦うためのウィングも足りないので、ウィングの補強もできればいいと思いますが、ハリソン・バーンズやジェラミ・グラントらの選手とのサラリーにマッチできる選手は約15億円のラウリ・マーカネンしかいません(オスマンとオコロという組み合わせもありますが、相手にとって魅力的ではないため除外)。7フッターを揃えたフロントコートはキャヴスのアイデンティティーだと思いますが、プレーオフで勝つためにはヤニスやケヴィン・デュラントを守らなければいけないので、ウィングの守備の補強トレードはありかと思います。

スパーズ、ホーネッツ、マブス、バックスがジェディ・オスマンの問い合わせをしたとのことです。

また、キャヴスはシーズン全休になるケガをしたリッキー・ルビオのDPEの申請が通りました。約8.9億円が使えます。しかし、タックスまで約3.5億円なので、トレードをいくつかしてサラリーを削らなければフルで使えません。約5.8億円のデニス・シュルーダーをDPEで獲得できるという話も良く出ています。

コリン・セクストンは夏にRFAになりますが、キャヴスは彼をキープしたがっているそうです。キャップ的にも彼のキャップホールドを含めて10人でタックスまで約20億円と余裕があります。キャヴスとしてもセクストンをトレードするなら、今の彼の小さな約6.3億円のサラリーで得られるリターンよりも、彼と大きな契約をしてから得る大きなリターンの方が良さそうです。

ケヴィン・ラヴはシーズンがはじまる前はトレードにオープンだったそうですが、今はキャヴスのプレーオフ進出を目指す戦いを楽しんできるそうです。

ブルックリン・ネッツ

ネッツは、ジェヴォン・カーターやニコラス・クラクストンのトレードを模索しているそうです。クラクストンは夏にRFAなので、この時点ですでに来シーズンのタックスが約62億円を超えているネッツとしては良いリターンがあればトレードは仕方ないでしょう。実際にネッツはクラクストンとジョー・ハリスへの問い合わせを受けつけているようです。また、ブルース・ブラウンの問い合わせも受けているようです。

ブレイク・グリフィンは契約2年目でトレードできないので、あまり出番がないポール・ミルサップのトレードはあるかもしれません。ミルサップとネッツは、彼のために新しいチームを見つけることでお互いに合意をしています。ネッツはミルサップのトレードで即戦力のベテランか2巡目指名権を欲しがっているようです。

ネッツにはデアンドレ・ジョーダンの約6. 2億円のTPEとスペンサー・ディンウィディーの約11.4億円のTPEがありますが、今シーズンのタックスの支払いはすでに約109.4億円(!!) の見込みです。バイアウト市場でも違いを生み出せる選手(例えばスパーズのサド・ヤング)でなければ余計なお金は使わないかもしれません。

レイカーズのように、ネッツもトレードよりも主力選手(ジョー・ハリス含む)の健康が大事だと思います。早く全員揃ってシーズン終盤にケミストリー構築の追い込みをかけて、万全な体制でプレーオフに臨んで欲しいです。NBAファンとして、フルパワーのネッツがどんな感じになるのか一度見てみたいです。

トレード特集 Prt.1:ホークス&キングス

トレード特集 Prt.2:ピストンズ&マジック

トレード特集 Prt.3:レイカーズ&ロケッツ

トレード特集 Prt.5:ラプターズ/ホーネッツ/セルティクス


参考サイト:Update on Ben Simmons trade talks, frustrated Hawks star John Collins a possible match? NBA news and notes/NBA Rumors Binge: A Desperate Ben Simmons Suitor + How Lakers Can Keep Monk/Latest NBA Trade Intel: How Will Dame Lillard Surgery Impact Ben Simmons Market?/De’Aaron Fox addresses Kings trade rumors, his ideal role in the NBA/Sources Explain Why James Harden Would Welcome New Scenery Next Season/NBA Rumors Binge: A Desperate Ben Simmons Suitor + How Lakers Can Keep Monk/The Westbrook Trade the Lakers Need. Plus, More Observations From Around the NBA./Latest NBA Trade Intel: Would a John Wall-Westbrook Trade Really Help Lakers?/The Los Angeles Lakers and Russell Westbrook are stuck inside their own grand experiment

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