今年のNBAドラフトのメジャーなメディアの各ビッグボードやモックドラフトから、ロッタリー入りが確実と予想される12人のドラフト候補者をピックアップし、彼らの評価をまとめました。(ブレークダウンはESPNのジョナサン・ギヴォニー + The Ringerのケヴィン・オコナー + The Athleticのジョン・ホリンジャーのまとめ)
*紹介する順番はESPNのモックドラフトをベースにしています。
ジャバリ・スミス

HEIGHT: 6’10”
AGE: 19.1
ハードワーカー、ヴァーサタイル・ディフェンス、アンストッパブルなジャンプショット
STRENGTH:
- 守備不可能のジャンプショットを持つスポットアップ・シューター
- ジャンパーはバターのように滑らか。フットワークからストロークまでMPJ以来の逸材
- このドラフトのベストシューターのひとり。スリーが42%
- プレッシャーがある時にどこからでも撃てる
- ディフェンスの競争心。ハイエナジー。オール・ディフェンシブチームの可能性も
- スウィッチ可能なフットワークとスライドの動き
- 長さ
- 父がNBAプレーヤーだったので早熟、このドラフトクラスの中で誰よりもハードワークをする
- 年齢。ホームグレンよりも1年、バンケロよりも6ヶ月若い
WEAKNESS:
- ハンドル。ペイント内に入れるようになればアンストッパブルになるかもしれない
- パス
- リム・プロテクション。ディフェンスでの唯一の弱点
- フィジカルの強さ。特に下半身のタイトネスがスムースな動きを制限している
- フィール。ドリブル中にオープンのチームメイトを見逃す時がある
チェット・ホームグレン

HEIGHT: 7’0”
AGE: 20.2
パスやシュートなどのガードのようなスキルを持つショットブロッカー
STRENGTH:
- ショットブロッカー。リム・プロテクション
- エレベーションの速さ
- ペイントをコントロールできる。ブロック率12.6%。毎年ブロックキングになれるだろう
- ディフェンシブ・リバウンド率28.7%
- ゾーン・ディフェンダーになれる
- リバウンドやブロック後のボール運びができるハンドルもある
- シュート。プルアップスリーも撃てる。スリーが39%、2は73.7%
- フロアスペーサー
- パス。高いところからのビジョンあり
- 両手が使える
- 横の動き
WEAKNESS:
- 体が細過ぎるためポストディフェンスやコンタクトに弱い
- ポストアップ。KPのように扱われるだろう
- スウィッチのディフェンスは数字よりも悪い
- 年齢。1年生よりも1歳年上
パオロ・バンケロ

HEIGHT: 6’10”
AGE: 19.6
ポジションレスのリーグに完璧にフィット。スターのアップサイド
STRENGTH:
- 中も外も強いヴァーサタイル・スコアラー。もともとガードだったのでガードのスキルもある
- ショットクリエーション。オフドリブルのショット・クリエーター
- ポストスキル
- リバウンド
- ボールハンドラー。左手も使える
- プレーメイキング能力あり
- パス。アシストが100ポゼッションで6.3。大学で実質ポイントガードとして使われていた
- フットワーク。横の動き、チェンジ・オブ・ディレクション
- オフェンスもディフェンスもあり、生産性が高い4になる可能性
WEAKNESS:
- ディフェンス全般
- ジャンパー。シューティング・ストロークの改善が必要
- ショット・セレクション
- 腕の長さが少し短いため、スモールボールの5は制限されだろう
- スチールとブロック率の低さ
ジェイデン・アイヴィー
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HEIGHT: 6’4”
AGE: 20.3
パワフル・ガード、電撃的なファーストステップとショットメイカー
STRENGTH:
- アイソやPnRからのダイナミックなショット・クリエイター。うまくいけばオールスター級のショットクリエイターになれる
- ファーストステップはドラフト最速のひとり。NBAのスペースがあれば効率が良い
- オフドリブルのクリエイティブはこのドラフトクラスNo.1
- オフドリブルからのスリーが33.3%
- ドライブ・フィニッシャー
- オフボールの動き
- 横の動き
- 母は元WNBA選手で現在はノートルダム大のヘッドコーチ、父と祖父はNFL選手だった
WEAKNESS:
- PnRのフィール
- ディフェンス
- シュートには疑問符がつく。スリーが32.2%でフリースローが73.98%
- PGスキル。アシストがターンオーバーよりも少ない
- ハンドル。左にいけない
- スキル開発が望まれる
キーガン・マリー

HEIGHT: 6’8”
AGE: 21.8
STRENGTH:
- ヴァーサタイルなオンボール・ディフェンス
- ウィングとビックを守れるスモールボールセンター
- ボディーコントロール
- 技術があるスコアラー
- ポストスキル。ドロップステップ、ジャンプフック、ターンアラウンド
- スマートプレーでミスが少ない。信頼できるベテランのようなゲーム
- 横の動きあり
- 長い腕。そのため相手ウィングと4に通用する
- 最低でもローテーションに入るフォワード
WEAKNESS:
- 縦のあるアスリートでもノックダウン・シューターでもない
- セパレーションを生み出せない
- 大きくて長さ相手の得点
- スリーが29.6% フリースローは73.2%
- パスもうまくない
- ストッパーでもない
- 年齢。8月に22歳になるルーキー
- ハイレベルのコンペティションでの経験不足
- なやましい候補
ダイソン・ダニエルズ

HEIGHT: 6’6”
AGE: 19.2
オーストラリアン・プレーメイカー
STRENGTH:
- バスケIQ
- パス全般
- PnRアーティスト
- PGのハンドル
- フットワーク
- ディフェンス
- 懸命なプレー&正しいプレーをしようとする
- コンペティティブネス
- 相手のベストプレーヤーを守る
- リバウンド率11%
WEAKNESS:
- シュート。Gリーグでスリーが27.3%、フリースローが52.5%
- 足の遅さ
- 爆発力のなさ、むずかしいレイアップの多さ
シャエドン・シャープ

HEIGHT:6’4”
AGE: 19.0
フィジカルツール、長さ、爆発力、シューティング能力あり
STRENGTH:
- アスリート。エリートなクイック・リーパーで、ダンクやブロックの縦あり
- クイックネス
- ハンドル
- シュート。アイソからの動きの引き出しが多くジャンパーを決められる
- オフボール
- 得点力
- パスの意識
- フレーム。6-6で6-11のウィングスパン。シュート力があるのでバストの確率は少ないだろう
WEAKNESS:
- ケンタッキー大でプレーせずにドラフトのために準備をしていた。大きな舞台での経験がない
- なぜ今年ケンタッキーでプレーしなかったのか?コンバインでのイスを相手にしたワークアウトを見ても答えは見つからない
- オフボール・ディフェンス
- ショットセレクション
ベネディクト・マサーリン

HEIGHT: 6’4”
AGE: 20.0
ノックダウン・シューターでオフドリブルからのショットメイカー
STRENGTH:
- スリーが1年生で41.8%、2年生で38.3% 、ラインから78.9%
- 約束された3&D。将来20M/年は手堅い
- パス。デアデビル的なパッサー
- 運動能力と長さ
- 横の動き
- 大学でオンボールのクリエイターとして成長した
WEAKNESS:
- ディフェンス。スクリーンやクローズアウトに課題
- フットワーク。ディフェンスでのスタンスができない
- ファウルも多い
- ターンオーバー、ケアレスミスが多い
- リムまわりのタッチ
- パッサーとしての判断力
- ハンドル
- フィール
ジェイレン・ダーレン

HEIGHT: 6”10”
AGE: 18.6
ショットブロッカー&リーパー。ドラフト最年少。
STRENGTH:
- エリートなショットブロッカー。ブロックは100ppで3.9でホームグレンの領域ではないが、インテリアのプレゼンスがある
- ウィングスパンは7’5”
- フィジカル
- プラスディフェンダー
- インテリア・フィニッシャー
- オフェンシブ・リバウンド
- リムランナー
- キャッチ力
- ビックにしてはパスあり。パス能力も秘めていそうだ。
- フットワークが良いのでスウィッチできる
- 大学ではペリメーターでスモールガードを守っていた。NBAでスウィッチ・ビックになれるか?
WEAKNESS:
- オフボール・ディフェンス。ボールウォッチャー
- ボックスアウトのミスやファウルの多さにつながるメンタルミスが多い
- パスの精度
- シューティング。フリースローも悪い
- バック・トゥー・バスケットできるほどまだ強くない
- ワンポジション・プレーヤーでストレッチビックになはれない
- ロッタリー指名権をバックアップ5を得るためにトレードしない。ロッタリー早めの指名が正しいか?
ジョニー・デイヴィス

HEIGHT: 6’4”
AGE: 20.3
ミッドレンジの点取り屋
STRENGTH:
- ショットメイカー
- シューター
- ファーストステップの速さ+ハンドルのタイトさ
- ポストアップ
- パスの精度
- ハッスルとスピリット
WEAKNESS:
- リードガードになるほどのパスのビジョンはない
- スリーが34%、オフドリブルのスリーが30.6%、ミッドレンジは35.5%
AJ・グリフィン
HEIGHT: 6’6”
AGE: 18.8
ドラフトでもベストのスコアラー
STRENGTH:
- クリエイティブな点取り屋
- このドラフトクラスでベストシューターのひとり。スリーが45%
- エリートなキャッチ&シュート
- 長さ、ウィングスパンは7フット
- 努力家でコーチャブル
- 父はラプターズのアシスタントコーチのエイドリアン・グリフィンで母は大学の陸上アスリート
WEAKNESS:
- 膝と足首のメディカル・レポートの内容次第でドラフト順位が決まるだろう
- ケガのために欠場が長く経験不足
- ディフェンス全般。足がコンクリートにはまったかのようだ
- シューティング・メカニクスの硬さ
- PnRのタイミング、アングル、フィールのなさ
- 横の動き
- スチール率もウィングとしてはひどい100ポゼッションで1.1
- リリースポイントの低さ
ジェレミー・ソハン

HEIGHT: 6’9”
AGE: 19.1
5ポジションを守れるポーランド生まれイギリス育ちのエリートディフェンダー。課題はジャンプショット
STRENGTH:
- 全ポジションを守れるエリート・ディフェンダー。守備でできないことはない
- 大きな選手を守る強さも、速い選手をペリメーターで守る長さと動きがある
- 体ができてくればスモールボール5も
- スーパーアクティブ。コミュニケーションもできる
- ショットクリエーションの可能性
- コート全体を把握する認知力はエクセレント
- パスの読み
- ハンドル
- プレーメーク
- クイックネス
- サイズとスピードでミスマッチをつくれる
- リムで両手で決められる
- リリースの高さ
- 横の動き
- スウィッチ力
WEAKNESS:
- シュート力。スリーは29.6%でキャッチ&シュートのスリーは31.7%。フリースローは57.5%
- シュートのフォームは改善しなければいけないが、壊れていない
- リリースの遅さ
- ポストアップ
- フリースローは58.9%
参考サイト:2022 NBA mock draft: Projecting all 58 picks after the NBA draft combine/The Ringer’s 2022 NBA Draft Guide/My top 20 players for the 2022 NBA Draft, plus three sleeper shooting guards/2022 NBA Draft Big Board: Updated Top 50 Prospects/NBA Draft Big Board: Ranking the Top 100 Prospects/
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