ウォリアーズの日本遠征

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ウォリアーズはキャンプで3日だけ練習をした後、ジャパンゲームのためにSFから10時間かけて来日しました。プレシーズンの初戦の試合開始時点では、体がまだ時差に慣れていなくて、まだアメリカ西海岸時間の3amのままだったようです。そのジャパンゲーム初戦ではカリー、プール、ウィギンスの3人は、25本シュートを放ち、決めたのはたった3本でした。試合をプレーするには理想的な状況ではありませんでしたが、The Athleticのアンソニー・スレイターが「Warriors in Japan: Steph Curry and Sumo wrestlers, the Jordan Poole dynamic and more」の中で、日本でのウォリアーズで気になった事をいくつか取り上げていたので、今回はそれを紹介します。

ステフ・カリーのジャパントリップ

日本でのウォリアーズの最初の練習に力士たちがやって来ました。

その時、ステフ・カリーは力士に魅了され、彼らの切磋琢磨している環境を見に行きたいと思い、その翌朝に武蔵川部屋を見学に行くアポを取ったそうです。それはプレシーズンゲーム初戦の前の金曜の午前中でしたが、カリーはジョーダン・プールとレスター・クイノネスを連れて、アリーナとは反対方向の江戸川区の武蔵川部屋まで行ったそうです。

以下スレイターの記事抜粋:カリーはバスケで世界の頂点にいる。それらの力士も彼らの世界ではエリートだ。カリーは、偉大さと成功を生み出すための類似点を常に探求し、その偉大さに惹かれた。2日後にはベイエリアに帰る飛行機に乗るが、カリーはこの5日間の東京への遠征で相撲を研究した時間が最も記憶に残った経験だったと思っている。

カリー:「彼らのトレーニングを見た。数分間、リング上で戦いの体制をとった。私は、彼らがどのように生活し、その空間での規律と肉体的なことを間近で体験したかった。本当にアメイジングだった

クレイ・トンプソンの状態

クレイはジャパンゲーム2試合欠場となりました。なんとクレイにはまだスクリメイジの許可すら降りていなかったようです。試合に出れないのも仕方ありません。

クレイがなぜ調整が遅れているのかの理由を明かしました。それは夏の間ピックアップゲームをやらなかったからだそうです。

クレイ:「アキレス腱を切って、精神的にコートに出るのが本当にハードだった。説明するのもむずかしい… ある意味メンタルブロックのようなものだ。いつか向かい合わなければいけないが、この前のシーズンは精神的あるいは身体的に負担が大きく、復帰して、優勝して、その1ヶ月後にプレーする?多すぎだ」

クレイがアキレス腱を切ったのはピックアップゲーム中だったので、それがトラウマのようなものになっているようです。

今週はクレイにとってコンディションを整える「大きな週」になるそうです。カーはまだクレイにスクリメイジさせるコミットをしていませんが、すでにコンタクト練習はしているそうなので、もうすぐスクリメイジもできそうです。レギュラーシーズンに間に合わないという話はまだ出ていないので、そこまでの心配はないのかもしれません。

また、クレイはジャパンゲームを2試合欠場したことについては次のように話しています。

クレイ:「ファンのみんなには素敵な時間を見せたかったので、少し残念だ。しかし、私たちには達成すべき非常に大きな目標があることを理解している。トレーニングスタッフは私と一緒に素晴らしい仕事をしてくれた。彼らは文字通り私をチャンピオンシップランに向けて準備させてくれた

クレイとプールのライバル争い

そんなクレイがジャパンゲームで唯一コートに立った時が、スプラッシュブラザーズの相方のカリーと組んでスリーポイント・コンテストに出場した時でした。ウォリアーズからはほかにもジョーダン・プールとモーゼス・ムーディーが出場。ウィザースからはジョーダン・シャケルとカイル・クズマ組みとコリー・キスパートとジョニー・デイヴィス組みが参加しました。

結果は、スプラッシュブラザースがプールとムーディーコンビを破って優勝。クレイにはスリーポイント・コンテストに勝つこと以外にも、どうやらプールに勝つというモチベーションもあったようです。

コンテスト後、クレイは「ジョーダン・プールを負かしたことはナイスだ」と言っていました。

プールはクレイがいない時に代わりにスタートしていて、リーグでのプールの存在感は大きくなっています。契約延長でのサラリーも$100M級にあがりそうですし、リーグでスターターになってもおかしくない実力を持っています。現在彼プールの序列はトンプソンのバックアップになりますが、クレイも大きなケガをふたつ経験し、もうプライム後半の30代半ばに入ります。ふたりの間に競争心があっても不思議ではありません。

スレイター:その現実ほとんど語られる事はないが、それは土曜日の夜のような瞬間の完璧な裏テーマとして存在していた。自信に満ちたプールは、彼とムーディがカリーとトンプソンをアプセットするチャンスがあると信じていた。カリーとトンプソンは、5つのラックから火炎放射器を取り出して、若いチームメイトたちに言葉を発することなく叫んあだ。 あなたたちは今これをはじめたばかりだ。私たちはこれを10年間やっている。

丁度そのクレイのインタビュー中に、プールが側を通りかかりました。クレイがプールを呼び止めると、プールはマイクを片手にクレイに遊びのインタビューをしにやってきました。するとクレイはレポーターたちに、「おぉ、(彼は)あなたたちみんなの仕事奪いにやってきた」と言いました。クレイが使ったこの「」がポイントです。クレイはプールにスタートを奪われる危機感をどこかに持っているのかもしれません。

ウォリアーズのヘッドコーチのカーが、そのクレイとプールのやりとりについて聞かれ:「それは健康的だ。ジョーダンは今グループの一員だ。(若手は)プレーオフでパフォーマンスすることで、それを獲得しなければならない。それでベテランが本当にあなたを受け入れるのだと思う。でも同時に、毎年あなたはそれを証明する必要がある。ジョーダンは今このグループの大きな一部を担うと感じるような健全な雰囲気があると思う。でも年上の人たちはまだ彼と楽しんでいる

日本の観客

アメリカから来たレポーターたちは、日本の観客の礼儀正しさや拍手などに感銘を受けていたようです。特にフリースローに関しては選手の集中の妨げにならないように「静まり返る」とアメリカとの応援文化の差に驚いていました。

それについてスティーヴ・カーが良いポイントを指摘していました。

カー:「アリーナには違う雰囲気がある… 私たちのスタッフのひとりは、プレー中はすごく集中して静かになり、プレーの結果が得られると拍手が聞こえるテニスの試合のようだと言った。それは文化的な観点から違う

アメリカ人から見ると、日本人の応援はバスケ的ではなくテニス的なのかもしれません。

帰国後の予定

ウォリアーズは試合後、東京から飛行機でSFに帰って行きました。彼らは日曜日の午後にSFに到着する予定で、翌日の月曜日は休みにするようです。カーは火曜日にも彼らに休みを与えることを考えているとの事。次の試合は日曜日のホームでのレイカーズ戦です。

カー:「私たちには本当に良い4日間の練習が必要だ。おそらく3つになる。1日余分に休みを与えるかもしれない。しかし、私たちが今回やった遠征のイレギュラー性を考えると、今週がキャンプでの最も重要な週になる


サムネイル画像:Photo by Stephen Gosling/Getty Images